●〔全学教育〕文系コア法学

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
●〔全学教育〕文系コア法学
標準年次
1・2
講義題目
法と裁判
開講学期
前 期
担当教員
崔 鍾植
単位数
2単位
教  室
六本松
科目区分
基幹教育科目
履修条件
特になし。
授業の目的
現代社会の日常生活に伴われる様々な基本的・法律的問題と裁判制度についての考え方を培うことによって、法律的思考と人権問題に対する批判的眼目を広げ、将来裁判員として実際の裁判に参加できる勇気と教養を整えることを目指します。
授業の概要・計画
法とは何かという問題から始まって、その法律の実際における適用手続である裁判制度についての基礎的事項の解説を行います。また、授業参加者をグループ別に分け、与えられたCase問題について裁判員として加えて直接結論を下してみるプロセスを設けます。
授業計画は大体次のようであります。
4月18日:講座紹介、法とは何か  4月25日:現代社会と裁判
5月09日:視聴覚教育1(評議)5月16日:視聴覚教育2(少年審判)
5月23日:Case1報告 5月30日:Case2報告 6月06日:Case3報告
6月13日:Case4報告 6月20日:Case5報告 6月27日:Case6報告
7月04日:Case7報告 7月11日:Case8報告 7月18日:Case9報告

授業の進め方
1.双方性のある授業のために皆さんへの質疑応答の機会を増やします。
2.裁判員制度と少年審判に関する映画を感想します。
3.グループ別に与えられるCase問題は、刑事事件、民事事件に関するものとして、我らの身近で起こりそうな事件です。各グループ別に付与されたCaseについて検察官、裁判官、弁護士、一般市民の役割分担を自由に決めて、その事件の争点はなにかについて議論し合い、結論を下します。報告時間では、各グループは、そのCase問題の争点、その争点についての結論、最後にCaseについての結論、すなわち自ら下した判決を発表します。このプロセスのためには、組員相互の緊密な共同調査と積極的で十分な議論が必修でしょう。勿論、各Caseには、「正答」というのはありえません。何の制約もなしに自由な発想で考えてください。報告が終わったら私からの講評があります。
教科書・参考書等
参考図書:半田和朗「やさしい裁判法」新山社、末川博「法学入門」有斐閣、澤登俊雄「少年法」中公新書(文庫版)
成績評価の方法・基準
出席10%、Report10%、Case報告及び質疑活動80%(定期試験はありません)

#Report:日本の「裁判員制度」について調べて書くこと。結論部分には、必ず「裁判員制度」についてのご自分の主観的な見方を入れること。きちんとした報告書の形式をとること。分量はA4用紙の5枚以上で手書きすること(手書きしなかったものは0点処理)。締め切り:6月27日授業時間まで
#刑事裁判傍聴記提出:これは義務事項ではありませんが、どちらの地方裁判所でも結構ですので、刑事裁判を1回傍聴されることをおすすめします(裁判傍聴は誰でも自由にできることが原則です)。その感想を書いて提出する場合(A4用紙1−2枚程度)、評価にボーナスとして反映します。
その他(質問・相談方法等)
やむを得ず欠席される場合は、事前連絡を原則とします。連絡mailアドレスcjsik@ 後はlaw.kyushu-u.ac.jpを付ける。
過去の授業評価アンケート