●法政基礎演習 II

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
●法政基礎演習 II
標準年次
2
講義題目
国際社会における法と政治
開講学期
前 期
担当教員
韓 相煕
単位数
2単位
教  室
206
科目区分
入門科目
履修条件
「国際社会」というものに興味を持ち、これに対する自分なりの明確な「観点」(世界観)を追求してみたい者。特に、「歴史」、「理論」、「学際間研究」(法と政治)などを恐れない者。英語の文献を若干読む場合もある。
 
授業の目的
「国際社会」というものはいつ、いかに形成され、いかに進化してきているのか。またこの「国際社会」は現在いかに作動しており、どのような問題点を抱えているのか。この授業は「国際社会」の形成と発展過程、そしてその作動原理を「法」と「政治」の観点から分析することにより、参加者たち各々が自分の「観点」または「世界観」を探すことを目的とする。
 
授業の概要・計画
この授業は主に以下のような四つの部分から構成される。

1.現状と理論:まず現在の国際社会の「現状」を様々な角度から説明した上で、この国際社会の「現状」を「法」と「政治」の観点から説明する代表的な「理論」を紹介し、これらについて議論する。特に、最近行われている「学際間研究」(法と政治)も一部勉強する。(第1講―第2講)

2.歴史:国際社会がいつ、いかに形成され、いかに発展してきているのかを調べる。特に、近代ヨーロッパの形成と全世界への拡大、東アジアの国際社会への編入、そして20世紀における国際社会の発展過程を「法」と「政治」の観点から分析しすることにより、人類が「普遍的な価値と制度」をいかに発展させているのかを考えてみる。(第3講―第6講)

3.事例分析:人権、環境、経済(WTO等)、テロリズム、軍縮(NPT等)、国連、武力行使、空間(海・南極・宇宙等)、麻薬規制など、参加者各々が興味を持っている一つの分野を選んで、その分野における制度づくりの現状と問題点に対して事例分析を行う。上記の分野以外にも人間の制度が作られているすべての分野を対象とする。(第7講―第10講)

4.自分の観点の探究:以上のような講義・議論・発表に基づいて、「国際社会」に対する参加者一人一人の「観点」または「世界観」を探し、それを明らかにする。(第11講―第12講)
授業の進め方
第1講から第6講までは主に講義を中心に議論を行い、第7講から10講は学生が自分の興味のある分野を選んで報告する。そして、最後の第11講―第12講では、参加者全員が自分の考えた国際社会に対する「観点」または「世界観」を発表し、お互いに議論する。
 
教科書・参考書等
特になし。毎回講義のレジュメ、必要な資料・論文などのコピーを配布する。
 
成績評価の方法・基準
出席・授業の態度・議論・発表などを総合的に評価する。
 
その他(質問・相談方法等)
質問・相談は随時受け付ける。メールや研究室の訪問も歓迎。
 
過去の授業評価アンケート