履修条件 |
特にありませんが、事例問題に即して講義を進める予定なので、事前に配布する事例問題を検討して講義に参加していただきたいと思います。
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授業の目的 |
弁護士業務においては、法律そのものの知識は当然の前提として、依頼者が直面している個々の事案をいかに解決していくか、そのためにどんな作戦をたてて戦うのかが問われます。 本講義では、実務で重要な位置を占める財産法に関連する判例をベースとした事例問題の講義を行う予定ですが、基本的知識そのものの習得は目的とせず、具体的な事例から、法的な問題点(論点)を抽出し、当事者の立場にたって、どのように事案を解決するかを考えるという、法律構成力を養うことを目的としています。 そのために,具体的事例(判例)をもとに,実務家がどのように主張を組み立てて,攻防を繰り返すのかを検討し,実務家的な法的思考を体感していただこうと思います。 なお,実務家の仕事に興味を感じてもらえるような話題も適宜紹介したいと思います。
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授業の概要・計画 |
本講義では、教科書による授業は行わず、最高裁判例をベースにした事例問題(合計12題程度を予定)の解説という方式で講義を進めますが、新司法試験受験者(ロースクール生)の受講も想定した内容となっているため、比較的難しい内容になると思います。 なお、取り扱う分野は、民法総則・物権法が中心となります。各事例ごとに,レジュメと学生に提出してもらったレポートを配布する予定ですが、具体的な授業計画については第1回目の授業で説明します。
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授業の進め方 |
事前に配布する事例問題を、学生の書いた答案例とともに解説し、論点抽出と法律構成の仕方を中心に講義を進めます。 事例問題自体が複雑である上、各論点の説明自体にはそれほど時間をかけずに、必要な範囲でしか触れませんので、初学者の方は予め基本書を勉強してから受講することをお勧めします。
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教科書・参考書等 |
事前に事例問題を配布します。レジュメと学生のレポートは,授業で配布いたします。
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成績評価の方法・基準 |
試験は実施せず、事前に提出してもらう事例問題のレポートで評価をいたします。 |
その他(質問・相談方法等) |
【日程・教室】9/10〜12(302講義室)。1〜5限。
履修登録方法等については,6月中旬頃に法学部掲示板でお知らせします。
「財産法特殊講義」をすでに修得済みの場合は,履修できません。 |
過去の授業評価アンケート |
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