履修条件 |
条件は特にありません。聴講を希望する場合は早めに申し出てください。 |
授業の目的 |
この授業の目標は、国際政治/国際関係の言説や理論、さらに外交思想などを学ぶことを通じて、自分自身で国際政治の動きを理解するための判断基準を身につけることです。 国際政治は、多様なアクター、権力、利益、そして世界観が複雑に絡み合った領域です。今日、繰り広げられている外交交渉や、さまざまなレベルで生じる紛争を理解するためには、それらの現象を背後から規定している思想や価値観を把握することが必要になってきます。 そこでこの授業では、冷戦期の国際政治理論やポスト冷戦期に注目を浴びた言説、さらには国際道義をめぐるイメージや近年の外交思想を紹介しながら、国際政治の理論的・思想的理解の仕方を学んでいきます。
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授業の概要・計画 |
T.分断された世界と核抑止の理論 第1回 20世紀の地政学的思考 第2回 歴史としての冷戦――分断された世界 第3回 核抑止の理論――封じ込めから恐怖の均衡へ 第4回 映像資料の視聴 第5回 映像資料の分析
U.冷戦からポスト冷戦へ 第6回 国際システムと国際秩序:国際社会の安定条件を求めて 第7回 ポスト冷戦期の楽観論:フランシス・フクヤマ「歴史の終わり」 第8回 ポスト冷戦期の悲観論:サミュエル・ハンチントン「文明の衝突?」 第9回 新しい戦争の時代へ 第10回 映像資料の視聴と分析
V.国際政治に道義はあるか? 第11回 国際道義をめぐる3つのイメージ:ホッブズ・グロチウス・カント 第12回 国際道義と政策ポジション:理想主義vs.現実主義の逆説 第13回 外交を動かす思想の力: ネオ・コンサバティヴの位置づけをめぐって 第14回 古典的現実主義者の警告:アメリカ外交のメンタリティー分析(G.F.Kennan) 第15回 まとめと筆記試験 (ただし、履修者数・進度によって調整することがあります)
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授業の進め方 |
基本的に講義を中心に進めます。ただし、グループディスカッション、ミニレポート、映像資料の視聴などを通じて、講義で紹介した理論や思想を「自ら使って考える」機会も設けることがあります。 |
教科書・参考書等 |
特になし。テーマ毎にレジュメを配り、それに沿って進めるので必ず配布を受けてください。
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成績評価の方法・基準 |
映像資料を分析したミニレポートおよび筆記試験により行います。 |
その他(質問・相談方法等) |
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過去の授業評価アンケート |
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