履修条件 |
@毎回欠かさず出席する「熱意」 A報告等の際に決して手を抜かない「実直さ」 B公共政策をめぐる動きに関心を払い、その重要性を学びたいという「向上心」
これらを有していれば、現段階での学識のレベルは問いません。 |
授業の目的 |
日々、報道されているように、世の中には問題が絶えません。 社会を制御することによってそうした問題の発生を抑制したり、解決したりするのが、「公共政策」です。
「よりよい公共政策とはいかなるものなのか」 「公共政策を立案・実施していく際に、市民と行政はどのような役割分担をしていくべきなのか」 こうした問題を考えるのが、このゼミの目的です。
最終的にゼミ論文(400字×30〜50枚程度)を執筆してもらい、それを論文集としてまとめます。 (4年生の場合および3年生のうち単年度受講を希望する人の場合は1年目で、3年生のうち2年間受講する予定の人は2年目で提出します。) 論文提出予定者には、12月末に一旦論文を提出してもらいます。 私がそれに赤を入れて、年明けに返却しますので、年度末に修正した論文を再提出してもらいます。
「知識の蓄積」だけでなく、「物の見方」や「論理的思考」を身につけてもらいたいと思っています。 |
授業の概要・計画 |
公共政策を学ぶには、さまざまな分野の知識が必要です。 そこで、年間を通じて、知識や論理的思考を獲得することを目的として、<行政学><地方自治論><組織論><政策法学><現代政治・社会論><公共哲学>に関する書籍を輪読します。
夏と春先の計2回、ニ泊三日でゼミ合宿を行います。 (ちなみに、例年、夏春いずれか1回は、グリーンツーリズムで有名な大分県安心院に行き、現地ヒアリングをしています。)
そのほか、@他大学のゼミとの合同ゼミの実施(2007年度は大阪市立大学の北村亘ゼミと合同ゼミを実施)や、 A福岡近郊で実際に生じている公共的課題の現場へのヒアリング(2007年度は、愛宕浜マンション問題につき、現場住民の方にお話を聞きに行きました。) なども随時入れます。
要するに、理論と現実の双方を扱い、また、机上の学問にとどまらず現場をも大事にするのが、このゼミの特徴です。 |
授業の進め方 |
毎回、担当者にレジュメ報告してもらい、それを受けてみんなで議論をします。 |
教科書・参考書等 |
今のところ、以下の書籍を輪読する予定です。
<行政学> ・中島誠『立法学(改訂版)』法律文化社、2007年。 ・佐竹五六『体験的官僚論』有斐閣、1998年。
<地方自治論> ・今村都南雄編『現代日本の地方自治』敬文堂、2006年。 ・西尾勝『地方分権改革』東京大学出版会、2007年。
<組織論> ・森脇俊雅『集団・組織』東京大学出版会、2000年。 ・戸部良一ほか『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』中公文庫、1991年。
<政策法学> ・鈴木庸夫『自治体法務改革の理論』勁草書房、2007年。
<現代政治・社会論> ・広井良典『持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 』ちくま新書、2006年。 ・橘木俊昭『格差社会―何が問題なのか』岩波新書、2006年。
<公共哲学> ・土場学=盛山和夫『正義の論理―公共的価値の規範的社会理論』勁草書房、2006年。 ・塩野谷祐一ほか『福祉の公共哲学』東京大学出版会、 |
成績評価の方法・基準 |
出席60%、報告内容25%、質疑への参加15% |
その他(質問・相談方法等) |
最後まで全うしていただければ、思考能力・知識の倍増は保証します。 やる気のある方の参加をお待ちしています。 |
過去の授業評価アンケート |
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