労働法演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
労働法演習
標準年次
3・4
講義題目
「雇用平等」を調べ・考え尽くす
開講学期
通 年
担当教員
野田 進
単位数
4単位
教  室
2研
科目区分
展開科目
履修条件
特にないが、学部授業の「労働法」を履修したか、併行して受講していることが望ましい。
授業の目的
 人々が、集団の中で、自分の人生と能力を賭して働く場である雇用の場は、一人一人が厳しい競争的環境にあり、それだけに最も差別が生まれがちな社会関係でもある。
 わが国は、この雇用平等の問題について、大きな課題を抱えているといわざるをえないが、しかし、最近では、次々と雇用平等のための新たな対策が実施されている。
 08年の労働法ゼミでは、雇用平等の法的な課題と対策を多角的にとらえて、理解を深め、問題の本質に迫りたい。
授業の概要・計画
 労働法の分野では、雇用平等の実現を図るべく、種々の法対策が講じられている。とくに最近では、男女雇用機会均等法の重要な改正(07年4月施行)、年齢差別に関する雇用対策法の改正、パート労働法の重要改正(08年4月施行)など、性差別だけでなく多様な分野の差別是正に対して、特別の立法措置による法対策の進展が著しい。しかし、わが国の現状はなお、雇用平等の実現という点で、国際的にみて大きく立ち後れた国の一つである。
 そこで、ゼミの計画においては、最初の5回〜7回(6月末頃まで)は、関係文献の講読を実施して、各問題についての一般的な知識と理解を共有することにする。
 その後、雇用における、性差別、年齢差別、雇用形態差別、組合加入差別など、差別の類型ごとに、グループ分けを行い、それぞれで、(1)判例・文献調査、(2)関係官庁や企業へのヒアリング調査、(3)外国法の調査など、多角的な観点から、調査研究を行い、雇用平等の対策のあり方について順次報告を行う。
 最後に、後期の最終段階においては、ゼミ論集を完成する。
 
授業の進め方
 当然ながら、ゼミナール形式の授業であるから、皆さんの準備した報告をもとに、討議を行い、それらを通じてより深く、かつ体系的な知識と獲得していく。
 また、ゼミナールでのプレゼンテーションや議論を通じて、コミュニケーション能力を体得することを期待したい。
教科書・参考書等
 初期の文献輪読の時期では、文献を教材として配布する。
成績評価の方法・基準
 平常点とゼミ論集による。
その他(質問・相談方法等)
過去の授業評価アンケート