履修条件 |
特になし |
授業の目的 |
イギリスの新聞は「小泉はブッシュに尻尾を振りすぎて、尻尾がちぎれてしまった」と揶揄したが、アメリカの日本にたいする対応は、ヨーロッパ諸国や中国韓国などのアジア諸国にたいするものと異質の感じをうける。アメリカの対日要求を分析して、日米関係の特殊性を考える。 この作業を通じて、日本という国家の現状について初期的な認識を得るとともに、日本のあるべき姿の輪郭を、各人なりに考えてみることが最終的な目的である。 |
授業の概要・計画 |
まず、アメリカ大使館ホームページに日本語訳が公開されている「日本国政府への米国政府要望書」2006年12月版を通読し、これに対応すると考えられる日本政府の国内政策を検討する。 その後、時間的に余裕があれば、集団的自衛権と安保条約についての議論をおこなう。その際のテキストは琉球新報社『外務省機密文書「日米地位協定の考え方」』(高文研)と豊下楢彦『集団的自衛権とは何か』(岩波新書)にする予定である。
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授業の進め方 |
前半では「日本国政府への米国政府要望書」を輪読し、各人がこれにかかわる日本政府の対応を調べて報告し、それにもとづいて議論をおこなう。 これが完了すれば、後半で、『集団的自衛権とは何か』を輪読し、さらに『日米地位協定の考え方』を全員で分析して、現在の日米関係について各人の立場からの評価をおこない、ゼミ論文につなげる。 |
教科書・参考書等 |
「日本国政府への米国政府要望書」2006年12月版 「日米地位協定の考え方」』(高文研) 豊下楢彦『集団的自衛権とは何か』(岩波新書) |
成績評価の方法・基準 |
1討論への参加の積極性 2報告の論理性・説得性と回数 3ゼミ論文の完成度 を基準として成績を評価する |
その他(質問・相談方法等) |
質問等はゼミ中でも可能だし、研究室に来訪することも可能。ただし、来訪する場合には、少なくとも前日には電話連絡をして予約をとることが必要 |
過去の授業評価アンケート |
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