紛争管理論【紛争処理論】

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
紛争管理論【紛争処理論】
標準年次
3・4
講義題目
紛争管理論
開講学期
後 期
担当教員
レビン小林 久子
単位数
4単位
教  室
102
科目区分
展開科目
履修条件
深く学ぶことで学生生活を充実させたいと考えている人、2年生も含む、を希望する。
授業の目的
私たちの生活には紛争は付き物である。にもかかわらず、紛争が紛争として直視され、研究対象と見なされることはこれまでなかった。貿易摩擦、国際問題、民族間紛争、商事紛争、離婚闘争、遺産分割といった言葉から推察されるように、紛争は常に何らかの社会現象の結果として考えられてきた。本講座ではそのような状況に終止符を打ち、紛争を紛争としてとらえ、分析し、その拡大と縮小について理論的に考察するものである。それによって学生が紛争を抽象的にではなく、紛争研究の用語を用い、的確かつ、具体的に考えることができるようになることが目的である。
授業の概要・計画
上記の目的を念頭に、本講座では、紛争に関する様々な事柄について総合的な解説を行っていく。講義の詳細は、紛争研究の発祥と紛争理論の解説、対立を悪化させる要因としてのコミュニケーション、正義感、パワーと抵抗、そして怒りに関する説明。さらに個人間紛争と集団間紛争、修復的司法に関する解説などが含まれる。

また、紛争解決技法の練習、調停、サークルなどを実施し、多角的な視野で紛争を捉えていく。
授業の進め方
OHPを使った講義形式で行う。できるだけ双方向的な形にし、学生の議論参加を歓迎する。
教科書・参考書等
教科書: 『紛争管理論』レビン小林久子著
他にはレポートのために下記の参考図書を各自読むこと。
文献は生協ブックストアで入手可。

1.『修復的司法とは何か』ハワード・ゼア著
2.『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム著
3.『「聴く」ことの力』鷲田清一
成績評価の方法・基準
上記文献を読みA4、2枚以内で文献レポートを提出。最後に簡単な試験を実施する。この試験は、学生自身と教員の双方が、学生が何をどの程度理解できたかを知るためのものでもある。出席を重視する。
その他(質問・相談方法等)
在室中はいつでも受け付ける。
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