法思想史

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
法思想史
標準年次
3・4
講義題目
近代法思想史
開講学期
後 期
担当教員
酒匂 一郎
単位数
4単位
教  室
101
科目区分
展開科目
履修条件
とくにありません。
授業の目的
現代社会と現代法は転換期にあると言われます。それがどういう状況なのかを反省的に考えるためには、現代社会と現代法の基礎にある思想の歴史的由来と転換を知ることも大事です。今期はこれを目的として近代から現代までの法思想史を辿ります。
授業の概要・計画
具体的にはルネサンスから現代までの法思想史の流れを、社会の近代化あるいは法化という視点から、主権化、自由化(法治化)、民主化、社会化という段階的に分け、それぞれの段階の課題に重要な法思想がどのように取り組んできて、今日にいたっているのかを考えます。ただそれぞれの段階はただたんに継起的に推移してきたのではなく、同じテーマが時代の進展につれて別の形で現れるという仕方で、重層的な姿をとりながら現れてきます。たとえば、最近の自由化の動きもそうです。そして現在はグローバル化という要因が前面に現れてきていることもあって、きわめて複雑な状況になっています。新たな段階にさしかかっているといえるかもしれません。このような現代社会と現代法を考えるための基礎と背景を学ぶというのがこの授業の狙いです。
授業の進め方
基本的にレジュメを配布して、それに基づいて講述するという形態で進めます。
教科書・参考書等
教科書としては指定しませんが、次のものを参考図書とします。
三島淑臣『法思想史[新版]』青林書院
田中・竹下・深田・亀本・平野著『法思想史[第2版]』有斐閣
中山竜一『二十世紀の法思想』岩波書店
笹倉秀夫『法思想史講義上・下』東京大学出版会
成績評価の方法・基準
定期試験の成績で判定します。基準等は標準的なものに従います。
その他(質問・相談方法等)
とくにありません。
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