まず(1)−(3)では総論について、次に(4)−(15)では各論について講義する。(1)国際環境法の定義、特徴、(2)国際環境法における国際義務の分類と特徴:主に国家の義務について最近発展してきている条約ルールを分類し、その特徴について講義する、(3)国際環境法における法定立および義務履行の特徴:主に地球環境保全に関する条約ルールの定立手法、およびそこに見られる義務の履行確保の手法の特徴について講義する、(4)海洋環境保全と法、(5)国際河川・湖沼保全と法、(6)越境大気汚染防止と法、(7)オゾン層破壊防止と法、(8)地球温暖化防止と法、(9)自然保護と法、(10)文化財保護と法、(11)有害物質の越境移動管理と法、(12)環境災害防止と法、(13)環境損害賠償責任法、(14)国際環境協力法、(15)貿易と環境:ガット体制および現在のWTO体制下における環境の取り扱いをこれまでの紛争事例を分析することにより明らかにし、また地球環境条約に見られる貿易規制措置とガット・WTO体制との抵触問題を具体的事例を取り上げて講義する。 |