履修条件 |
積極性溢れる受講者の参加を希望します。なお,本授業は,大学院法学府修士課程の「国際関係法学外国書講読第二」との合併授業です。
教材の準備の都合もありますので,参加を希望される方は,2008年9月19日(金)までに,小島までご連絡下さい(メールアドレスは,kojima[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp)。 |
授業の目的 |
知的財産法(著作権法)の英語文献を講読します。知的財産法に対する理解を深めるとともに,外国語(英語)能力の涵養を目指します。 |
授業の概要・計画 |
アメリカ著作権法の「古典」ともいうべき,Benjamin Kaplan(Harvard Law School名誉教授)執筆の“An Unhurried View of Copyright”(1967年)を講読します。
本論文は,今から40年以上前に書かれたものでありながら,いまだに多くの論文や判決文で引用されるなど,その後のアメリカ著作権法学に強い影響を与えています。歴史的な視座に基づいて紡ぎ出された「名論文」を,参加者の皆さんと時間をかけ,精読したいと考えています。
本論文は,全部で120頁ほどありますので,毎回10頁前後を読んでいくことになります。 |
授業の進め方 |
1.概要
講読において,特に担当者を決めることは致しません。また,文章の全訳を求めることはありませんが,文章のまとまり(意味の固まり)を自分で把握し,その要約を行なって下さい。
2.予習時の留意点
(1)予習の際,何が文章の主題として取り上げられているのか,何と何が対比(比較)して書かれているのか,従前の問題状況はどういった内容で,筆者はそれに対してどのような分析を加え,従来の考え方とどのように違った意見を持っているのか,といった点について,意識的に注意を払っていただきたいと思います。
(2)これまでの担当教員の経験から申し上げますと,学生の皆さんは,個々の短熟語の意味を辞書で調べることに意を用いすぎ,一定の長さの文章が固まりとして何を言っているのかを把握することが苦手であるような気がします。そのような「木を見て森を見ない」状況に陥らないように気をつけながら,予習を行なって下さい。
(3)重要な法的概念について,授業担当者が質問を行なうこともありますので,丁寧に予習していただきたいと思います。 |
教科書・参考書等 |
1.該当論文については,参加者各自で準備をしていただく必要があります。入手方法については,授業担当者から追ってご連絡致します。
2.授業には,英和辞書(電子辞書でも可)を必ず持参して下さい。
3.授業担当者の外国語教育に対する基本的な考え方を知る上での参考文献を,法学部の「コアセミナー(法政基礎演習1)」(2007年度前期・金曜4限)のシラバスに記していますので,関心のある方は御覧いただきたいと思います。
4.著作権法についての初歩的な知識を得たい場合には,中山信弘『マルチメディアと著作権』(岩波新書(赤426),1996年),より深い知識を得たい場合には,中山信弘『著作権法』(有斐閣,2007年)に目を通されることをお勧めします。 |
成績評価の方法・基準 |
授業への出席,平素の態度により評価を行います。 |
その他(質問・相談方法等) |
ご不明な点があれば,小島までお尋ね下さい(メールアドレスは,kojima[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp)。 |
過去の授業評価アンケート |
|