履修条件 |
とくにありません。好奇心旺盛でやる気のある学生の参加を期待します。 |
授業の目的 |
●法政基礎演習2の共通目標 この授業科目は、少人数のゼミ形式により、2年後期から本格的に始まるより高度な学習へ向けて、橋渡しの教育を行う目的で開講されるものです。具体的には、(1)調査・分析能力、(2)討論・発表能力、(3)レポート・論文作成能力という、みなさんに将来必ず要求される能力の伸張を目指します。 ●この演習の目標 情報公開制度は「現代国家の標準装備」ともよばれており、日本でも次第に定着してきました。この演習では、情報公開をめぐる重要判例を検討し、それによって上記の目的を達成することをめざします。情報公開制度そのものは比較的シンプルでありながら、その対象は広範におよぶため、法学入門の素材として最適ではないかと思います。
|
授業の概要・計画 |
現時点では次のように考えていますが、変更する可能性もあります。取り上げる具体的な判例はオリエンテーションの際にお知らせします。
第1回 オリエンテーション 第2回 個人情報の本人開示 第3回 個人情報1識別型条例の解釈 第4回 個人情報2土地等の買収価格 第5回 法人情報1私立大学の財務会計情報 第6回 法人情報2取引業者の口座情報 第7回 公共安全情報 第8回 事務事業情報1交際費 第9回 事務事業情報2公共事業 第10回 事務事業情報3環境影響評価 第11回 部分開示 第12回 権利濫用
|
授業の進め方 |
報告者(1〜2名)は教員と相談してレジュメを作成し、あらかじめ参加者に配布します。参加者は判決原文、参考文献、レジュメを読み、演習にそなえます。 演習では、まず報告者がその回の判例について報告し、その後全員で討論を行います。 最後の仕上げとして、自分が興味をもった判例(演習で担当しなかったものでもよい)を素材としてレポートを作成します。
|
教科書・参考書等 |
教科書は特にありません。 情報公開制度の概略を知るには、情報公開法(行政機関の保有する情報の公開に関する法律)そのものを読むのがもっとも手っ取り早い方法です。 行政法の各種教科書(稲葉馨=人見剛=村上裕章=前田雅子・行政法、宇賀克也・行政法概論T(第2版)、大橋洋一・行政法(第2版)、塩野宏・行政法T(第4版)、芝池義一・行政法総論講義(第4版補訂版)、藤田宙靖・行政法T(第4版改訂版)など)にも簡単な説明があります。 注釈書としては、宇賀克也・新・情報公開法の逐条解説(第4版)を挙げておきます。 その他の参考書はオリエンテーションの際に紹介します。
|
成績評価の方法・基準 |
報告、討論への参加、レポートによって総合的に評価します。
|
その他(質問・相談方法等) |
質問等は演習終了後受け付けます。オフィスアワーについてはオリエンテーションの際にお知らせします。
|
過去の授業評価アンケート |
2008年度前期 |