民法 III 【債権総論】

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
民法 III 【債権総論】
標準年次
3・4
講義題目
債権総論・担保物権
開講学期
前 期
担当教員
原 恵美
単位数
4単位
教  室
大講
科目区分
基盤科目
履修条件
民法1と民法2の学習を終えていることを前提に講義を行います。
授業の目的
債権総論と担保物権に関する主題ごとに,各制度の要件効果,最高裁判例を学ぶこととします。

授業の概要・計画
講義は,具体的に以下のような内容をとりあげます。
週に2コマの講義のうち、火曜日を債権総論、木曜日を担保物権にあてます。詳細については、初回講義時に説明いたします。

【債権総論:火曜日2限】
第1回  導入,債権の意義‐総説
第2回  債権の種類‐債権の目的による分類
第3回  債権の効力‐強制履行の方法
第4回  債権の効力‐債務不履行に基づく損害賠償
第5回  債権の効力‐債務不履行に基づく損害賠償(続き)
第6回  責任財産の保全‐債権者代位権 
第7回  責任財産の保全‐詐害行為取消権
第8回  多数当事者の債権関係‐分割債務,不可分債務,連帯債務
第9回  多数当事者の債権関係‐保証債務
第10回 債権債務の移転‐債権譲渡
第11回 債権債務の移転‐債権譲渡(続き)・債務引受
第12回 債権の消滅‐弁済・代物弁済
第13回 債権の消滅‐相殺

【担保物権:木曜日4限】
第1回  担保物権法総説‐意義,種類,効力,性質
第2回  抵当権の設定‐概観,設定契約,対抗要件
第3回  抵当権の効力‐第三取得者,賃借人との関係
第4回  抵当権の効力‐賃借人との関係(続き)
第5回  抵当権の効力‐侵害者に対する効力
第6回  抵当権の効力‐物上代位
第7回  抵当権の効力の実現‐競売手続,担保不動産収益執行
第8回  抵当権の処分・消滅
第9回  特殊の抵当権‐共同抵当,根抵当
第10回 抵当権以外の約定担保物権‐質権
第11回 法定担保物権‐留置権、先取特権
第12回 非典型担保‐権利移転予約型担保=仮登記担保
第13回 非典型担保‐権利移転型担保=譲渡担保,集合財産譲渡担保
授業の進め方
各回の講義資料は,講義の前に配布することにします。また,判例集として,瀬川信久,内田貴,森田宏樹編『民法判例集 担保物権・債権総論(第2版)』(有斐閣、2004年)を講義の際に参照しますので,持参してください。
教科書・参考書等
瀬川信久,内田貴,森田宏樹編『民法判例集 担保物権・債権総論(第2版)』(有斐閣、2004年)。
なお,六法(必ず最新版を用意すること)も必携です。その他,教科書の指定はしませんが,参考書については初回の講義時に紹介します。
成績評価の方法・基準
筆記試験により評価します。詳細については授業において説明します。
その他(質問・相談方法等)
質問等は授業終了後のほか,メールでも受け付けます(メールアドレスは,hara[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp)。
過去の授業評価アンケート  2008年度前期