履修条件 |
標記演習テーマに強い関心を有する人(当たり前ですが)という以外に、特に履修条件はありません。 |
授業の目的 |
過去の法と社会についての歴史的認識を抜きにして、現代の法や社会をよりよく理解することはできません。本演習は、「喧嘩両成敗」という法観念、「敵討」の慣行、「武士道」等に関する検討を手がかりとして、前近代日本における法の特質およぴその歴史に関する理解を深めることを目的とします。同時に、参加者各自が関心を持った法制史上の興味深い諸問題の検討を通じて日本における法の歴史的特質についての認識を深めること、ひいては法を歴史的に相対化して見る見方を養うこと等も目的とします。 |
授業の概要・計画 |
清水克行著『喧嘩両成敗の誕生』、および谷口真子著『武士道考──喧嘩・敵討・無礼討ち』を検討素材として、中世(室町・戦国期)における「喧嘩両成敗」ルールの成立過程にみられる諸問題や、敵討・無礼討ち等の分析をを通じて見られる近世(江戸期)における武士道のあり方等について共に議論してみようと考えています。 これらの課題に関して、前期は参加者各自が上記テキストの内容を分担報告し、これについて詳しく検討することを通じて、また、後期は各自が自由報告を行うことを通じて、前近代社会の法と社会に関する理解を深めることを目指します。 なお、年度末にはゼミ論集を発行します。 |
授業の進め方 |
前期の第1回目に演習の主旨説明、報告の分担決め等を行います。2回目以降は、上記2冊の著書を素材に毎回分担報告者者から報告を受け、これについての議論を行います。2冊のテキストは前期で読み終える予定で、後期は、各自前期の報告時の議論をもとに自ら設定したテーマについて調査研究した成果を報告し、これについて討論するといった方式で進めます。 各自、前後期各1回ずつ報告してもらう予定。なお、ゼミの進め方についての詳細は参加者の希望を取り入れて決める予定です。 |
教科書・参考書等 |
教科書 1.清水克行著『喧嘩両成敗の誕生』(2006年、講談社) 2.谷口真子著『武士道考──喧嘩・敵討・無礼討ち』(2007年、角川学芸出版)
参考図書は必要に応じて適宜指示します。 |
成績評価の方法・基準 |
年度末のレポート(ゼミ論文)および平常点により評価する。ゼミ論文提出は必須です。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問・相談等は適宜受け付けます。メールによる連絡、直談判いずれも可。 ゼミ旅行やコンパなどの課外活動も充実させたいと考えています。 |
過去の授業評価アンケート |
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