履修条件 |
特になし |
授業の目的 |
安全保障という概念は極めて多義的であり、意味するものは明確ではない。今回の演習では、安全保障の概念の多義性を理解し、十全な安全保障とはいかにして可能かということを考える。 |
授業の概要・計画 |
考えるべき課題の第一は、「安全」とはどのような状態を意味するか、保障されるべき安全の主体は、個々の国民か、総体としての国民か、国家の統治体制か、などを考えることである。第二は、そのような安全を保障する手段は何か、ということである。たとえば、軍事的手段か、外交的手段か、経済政策か、ビスマルクが考えたような福祉政策か。以上のことを考察したうえで、めざすべき安全保障のあり方を考えるのが、第三の課題である。 |
授業の進め方 |
最初の段階では、新聞雑誌の記事から、わが国の「安全」、あるいはわが国における「安全」が、どのような状態にあるかを認識する。問題が認識されたところで、安全保障論にかかわる文献をいくつか輪読し、最後に各人が得た認識を論文の形に仕上げて、ゼミ論文集を作成する。 |
教科書・参考書等 |
進行に応じて、その都度指示する。 |
成績評価の方法・基準 |
最終的に提出された論文の論旨一貫性と論理的明晰性が最大の基準だが、それまでの出席、議論への参加の積極性を加味する。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問・相談等は授業中、授業後に受けることはもちろんだが、事前に電話で予約すれば、研究室に来室して面談することも可。 |
過去の授業評価アンケート |
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