行政法 I 【行政過程論】

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
行政法 I 【行政過程論】
標準年次
2
講義題目
行政作用法(総論)の基礎
開講学期
後 期
担当教員
田中(孝 男)
単位数
4単位
教  室
201
科目区分
基盤科目
履修条件
特にありません。ただし、内容の理解には、憲法・民法・刑法の基本的事項あるいは裁判制度の基本的な内容を知っていることが、不可欠です。
授業の目的
行政作用法の総論と、その理解のための行政組織法の一部について、基本的な事項を理解することを目的とします。
授業の概要・計画
(2009.6.12補正)
第1回 オリエンテーション
第2回 行政法とは何か、公法と私法、行政法の法源
第3回 行政法・行政法学の時代的背景(日本行政法学史)
第4回 行政主体・行政庁・行政機関(行政組織法@)
第5回 国・地方公共団体・その他の行政主体・私人による行政(行政組織法A)
第6回 法律による行政の原理
第7回 その他の行政法の基本原理
第8回 民法の規定と行政法、行政の作用序説
第9回 行政立法
第10回 行政規則
第11回 行政行為の意義と効力
第12回 行政行為の種類
第13回 行政行為の効力発生と消滅
第14回 行政行為の手続的統制
第15回 行政行為の瑕疵
第16回 行政行為の裁量
第17回 行政契約
第18回 行政指導
第19回 行政計画
第20回 行政調査と情報収集
第21回 公文書管理・情報公開
第22回 個人情報保護
第23回 行政上の強制執行
第24回 行政罰その他の制裁手段
第25回 即時強制
第26回 まとめ(行政法規を読み解く)、試験について
* ただし、内容の多い回については次回に繰り越すことがあります。
授業の進め方
講義形式です。
 レジュメは、配りますが、授業で予定する項目を記すだけです。
 私が講義で準拠するサブ・ノートは、受講者から多数の希望があれば、HP(PWあり)にアップすることを検討します。後者は2008年度の授業のときに配布したものをベースとしていますが、受講者から細かすぎるとの声が多数あったため、今年度は配布しません。予備校本等があればサブ・ノートはダウンロードしなくてよいかもしれません。自己責任で対応ください。
 簡単なパワーポイント画像を用意する予定です。
教科書・参考書等
基本書として
・稲葉馨ほか『リーガルクエスト 行政法』(有斐閣)を使います。ただし、授業での順番は教科書と少し変えています。また、各種試験対策などのために、基本的な内容から発展したことを学びたい方には、他の基本書の併読をおすすめします。(第1回講義のときに案内します)

判例集として
・大橋洋一ほか『行政法判例集』(有斐閣)を使います。また、『行政判例百選T・U』を併読されけることを、おすすめします。

成績評価の方法・基準
期末テストをします(期末テストのみで評価します)。
 語句記入・条文、簡単な概念説明〜70点
 記述(2題)〜30点
 以上、100点で、60点〜69点を可、70点〜79点を良、80点以上を優とします。59点以下は不可です。
*語句記入・条文・概念説明は、教科書、「日本国憲法、内閣法、国家行政組織法、国家公務員法、地方自治法、地方公務員法、行政手続法、行政代執行法、行政機関情報公開法、行政機関個人情報保護法、国税通則法、国税徴収法」の法律のいずれかのうちいくつかの条文及び講義の中から出題します。法律の条文は、授業で触れた条項しか出ませんが、行政手続法と行政代執行法は「丸暗記」しておくとよいでしょう。
*記述は、「〜について論ぜよ」の一行(一文)問題2題(10点×1、20点×1)です。
*2009年度は、六法その他資料の持込みを一切不可とします(前年度と異なります)。
その他(質問・相談方法等)
相談については、メール等で日程を調整したうえですることを、基本とします。

休講・補講があるので、注意してください。
過去の授業評価アンケート  2008年度後期