●法政基礎演習 II

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
●法政基礎演習 II
標準年次
2
講義題目
地域活性化の前提となる政治・行政のあり方を考える
開講学期
前 期
担当教員
関口 正司
単位数
2単位
教  室
207
科目区分
入門科目
履修条件
特別な条件はありません。将来、国や自治体の職員や議員、地域メディア、NPO等での活動、あるいはそれらに関する研究を希望している人を歓迎します。基礎知識をひたすら覚えるというのではなく、ワークショップ形式で、素材となるテキストの論点を自分で応用・活用することが主眼となっています。こういう形式ですので、一人でしゃべりすぎて浮いてしまう自分に抑制力をつけたい人や、逆に、引込み思案の自分の殻を破りたいと思っている人にお勧めです。
授業の目的
次の3点を基本的な獲得目標にします。

@公共性と合意形成に関する基本的な原理や知識を活用できるようになる。また、総論的合意と各論的施策との関連の理解を通じて、地域自治と国レベル・国際レベルでの政治との関係を捉え直せるようになる。
A傾聴の姿勢が実感でき、合意形成や共通の課題発掘のための基本的なスキルが使えるようになる。(ワークショップの諸技法)
Bゼミ論の企画・執筆を通じて、調査報告書や企画書を書くためのスキルを使えるようになる。(ネット情報のコピペや本の丸写しでは、恥ずかしくて満足できなくなる)

以上を通じて、大学生活後半、および大学卒業後において自立的・自律的に学ぶための、また、他の人々と協力を進めていくための、基本的な知識・技能・態度の獲得を前進させるとともに、それらをさらに高度化していくためにはどうしたらよいかについて、自分の方針を確立することをめざします。
授業の概要・計画
12回のセッションを3つのブロックに分けます。分け方は、実際の進み具合を見ながら、柔軟に行ないます。

1)ワークショップ型のセッションの進め方に馴染む。

2)ゼミ論のテーマ発掘を意識しながら、指定テクストを材料に討論を行なう。

3)自分のテーマ、使用する材料や方法などについて、交互に発表し、レベルアップを図る。
授業の進め方
●様々なワークショップの手法を活用します。じて、与えられた材料やツールを実際に使ってみます。ポストイットへの論点書き出しやグループ討論などを全員に求めますので、傍観者的参加はできません。【応用練習の重視】

●昨年度の経験から、学生相互の討論の時間を十分確保するために、テキストの内容について順番に発表することはやめ、全員に毎回、指定範囲のレジュメを提出してもらいます。グループ分けをして各グループ内で疑問点やコメントを話し合うことを重視します。ただし、それだけだと自己流になってしまいますので、その後、30分を上限として、それらの論点をめぐって、教師の側からのコメントやそれをめぐる質疑応答を行なうことにします。

◇スケジュールが許せば、自治体関係者へのインタビューという形でのフィールド活動を、任意参加の形で1回実施します(昨年度は8月初旬となってしまい、参加者が少なかったので、今年度は時期を工夫したいと思います。)
教科書・参考書等
ロバート・D・パットナム『哲学する民主主義――伝統と改革の市民的構造』NTT出版、4095円(税込)◆3686円(生協価格)
成績評価の方法・基準
積極的態度やスキルの向上度、ゼミ運営への貢献や他の参加者との協力姿勢、ゼミ論文などから、総合的に判断します。
その他(質問・相談方法等)
質問には、基本として、演習の中で対応します。また、必要に応じて、随時、相談に乗りますので、オフィスアワーは設定しません。
過去の授業評価アンケート  2009年度前期