●法政基礎演習 II

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
●法政基礎演習 II
標準年次
2
講義題目
民法入門
開講学期
前 期
担当教員
西内祐介  
単位数
2単位
教  室
2研
科目区分
入門科目
履修条件
 特にありません。
 民法を楽しく学びたいという意欲とやる気のある学生を歓迎します。
授業の目的
 この授業では、少人数ゼミの特長を生かして、以下の5点を目的とします。
 @民法(および法一般)を学ぶ楽しさを知る
 A民法全体を理解する上で必要な基礎知識を得る
 B判例の読み方を学び、自分の力で判例に対して取り組んでいけるようになる
 C文献(判例や学説など)の調べ方・読み方,論理的な報告や討論の方法を身につける
 D論文およびレポートの作法を身につける
 
授業の概要・計画
 初回の授業では、ガイダンスを行い、判例報告に必要な文献調査方法を説明します。また、民法の解釈・適用に関して争いのある事項や民法に関連する最近の社会問題から、民法判例リストを作成してくるので、その中から判例を一つ選んで報告してもらいます。参加者の人数を見て判断しますが、5人程度のグループを作った上で、グループ単位で判例の報告などを担当してもらいます。
 最後に、このゼミで学んだ成果として、皆さんには「1万字程度の小論文」を提出してもらいます。このゼミでは、判例の内容や意義をただ理解するにとどまるのではなく、自分の頭でさらに掘り下げて考え、自主的に学習を進める能力、および、論理的な文章作成能力の習得も目的としていますので、この小論文の提出は必須です。

(現時点における授業スケジュール)
第1回 ガイダンス(自己紹介、授業の進め方や文献調査の仕方の説明、2回目以降の報告グループと担当者決め、等)
第2回 民法の判例報告・討論(第1巡目:第2〜5回)
第3回     
第4回
第5回   
第6回 他のゼミとの合同ゼミ(予定)
第7回 民法の判例報告・討論(第2巡目:第7〜10回)
第8回     
第9回
第10回 
第11回 論文の書き方や守るべき作法についての講義
第12回〜最後 小論文のテーマに関するプレゼンテーション
 
授業の進め方
 参加人数にもよりますが,初回の授業でグループ分けを行い、5人程度からなるグループを4つほど作ります。ゼミでは、各グループ単位で事件の概要や判例・学説について文献調査等を行い,レジュメを作成したうえで,15分から20分程度で報告を行ってもらいます。その後に、指定していた司会グループによる司会の下、全体での議論によって判例や学説などの理解を深めていきます。このゼミでは、最低2回は判例報告を担当してもらい、判例のプレゼンテーションを行います。この他にも、他のゼミとの合同ゼミで、ディベートを行うことも考えています。
 判例報告の一巡目は担当教員が司会を務めますが、2巡目からは司会担当グループを指定します。また、全員がコメンテーターのつもりで積極的に議論に参加することを期待します。
 また、ゼミの全授業終了後1カ月を目途に、「1万字程度の小論文」を提出してもらいます。後半のゼミでは、基本的にはすでに行った判例などから各自テーマを決めて、執筆予定の小論文の概要について各自10分程度で報告してもらう予定です。
 
教科書・参考書等
 教科書は特に指定しません。すでに持っている民法の教科書と六法を毎回持参してください。
 授業の際に、随時、民法の学習に役立つ文献を紹介します。
成績評価の方法・基準
 出席状況、ゼミでのグループ報告、ゼミにおける議論への積極性な参加、小論文の提出などを総合的に見て判断します。
その他(質問・相談方法等)
 質問等については、授業の前後や私の研究室(法学府第9研究室)で随時受け付けます。Eメールでアポイントメントや質問を行う場合は、west2234【アットマーク】law.kyushu-u.ac.jpへお願いします。疑問に思うことがあれば、すぐに質問して解消することをお勧めします。
 漫然と過ごしていると、楽しい4年間の大学生活はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
過去の授業評価アンケート  2009年度前期