○コアセミナー

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
○コアセミナー
標準年次
1
講義題目
「全共闘」運動の時代・社会について考える
開講学期
前 期
担当教員
植田 信廣
単位数
2単位
教  室
205
科目区分
基幹教育科目
履修条件
履修条件は特にありませんが、何と言っても、この演習テーマに関心のある人、そして積極的に議論に参加しようという意欲のある人を歓迎します。
授業の目的
コアセミナーTは、4年間法学部で法学や政治学を学ぶに際して必要な下記4つのことを身につけることを共通目標としています。
(1)情報の集め方について学ぶこと
(2)情報の分析の仕方について学ぶこと
(3)議論の方法について学ぶこと
(4)自分の意見を説得的に文章にまとめる技術について学ぶこと

この演習では、今から約40年前の日本社会で展開されたいわゆる「全共闘」運動とその時代背景を本格的に分析しその成果を平明に叙述した研究書として評判となった小熊英二氏の『1968』(上・下)という著書をみんなで一緒に読んでその内容について議論をします。そして、そのことを通じて、上記の共通目標を追求するとともに、現代の法・政治・社会の問題を考える上で多くのヒントを与えてくれるであろう40年前の出来事や当時の社会について理解を深めること、などを目的とします。 
授業の概要・計画
授業の概要=小熊英二著『1968』(上・下)を参加者全員で一緒に読みながら、これを素材に当時の学生運動の時代的背景や問題点、さらには日本社会の様々な問題点等について議論し、ともに考えます。ただし、本書は上下2冊で二千頁を超える大著なので、その全てを読むことはせず、全体の6割程度の内容にしぼって読む予定です。本書はこれからの日本社会を考えるための有益な示唆にも富んでおり、演習参加者は、本書講読を通じて現代日本社会にとっての課題やその解決のための手がかりをも発見できるのではないかと考えています。

授業計画=演習の第1回目に演習の主旨説明、報告の分担決め等を行います。2回目以降は、1回当たり1章分程度のペースでテキストをもとにした報告を受け、これについての議論を行います。最終回は、全体のまとめの議論を行う予定。また、学期末にはレポートの提出を求めます。なお、途中の1回分は文献資料やデータベース等の調査・利用法等についてのガイダンスにあてる予定です。
授業の進め方
毎回1章程度ずつ、報告担当者にテキストの内容要約およびこれについての簡単なコメントを付した報告をしてもらい、これをもとに全員で議論する方式で進めます。参加人数次第では、1回の報告担当者が複数名になったり、1名が複数回報告することもありえます。なお、毎回の報告の司会も参加者が分担する方式で進めます。
教科書・参考書等
小熊英二著『1968』(上・下)(新曜社、2009)の一部をコピー教材(参加者実費負担)として使用する予定です。
これ以外の参考書は適宜指示します。
成績評価の方法・基準
レポートおよび平常点(報告内容や議論への参加状況等の評価)により評価します。

その他(質問・相談方法等)
質問・相談は、演習当日の演習終了時に適宜受け付けます。
その他、ゼミ・コンパも1〜2回は実施したいと考えています。
過去の授業評価アンケート