履修条件 |
@毎回真面目に出席すること、Aレジュメ作成などに手を抜かないことが受講条件です。 ヤル気のある方をお待ちしています。
なお、参加に際して事前に、苅谷剛彦『知的複眼思考法』(講談社(講談社プラスアルファ文庫)、2002年)を読んでおくことをオススメします。社会科学的なものの見方が身につくと同時に、頭がクリアになります。 |
授業の目的 |
コアセミナーの共通目標は、次の4つです。 (1)情報の集め方について学ぶこと (2)情報の分析の仕方について学ぶこと (3)議論の方法について学ぶこと (4)自分の意見を説得的に文章にまとめる技術について学ぶこと
こうしたコアセミナーの共通目標に加え、本演習では、次の4点も重視しています。
(1)NPOとは何かを学ぶこと 現在、新しい公共の担い手として、そして社会を変革する可能性を秘めた新たな主体として、NPO(非営利組織)が注目されています。 このゼミでは、文献輪読を通じて、NPOとは何か、具体的にどのような活動をしているのかを学んでいただきます。 そして、現場のNPOの方からのお話を聞くなど、NPOの実態把握にも努めます。
(2)NPOと行政のパートナーシップのあり方を考えること NPOへの注目の高まりとともに、NPOと行政とのパートナーシップの必要性が盛んに主張されています。 しかし、両者のパートナーシップは、良い面ばかりではなく、NPOが行政の「下請け」になってしまうなどの危険性も秘めています。 そこで、輪読文献から学びつつ、全国各地の取り組みを調べるなどして、パートナーシップのあるべき姿を模索していきたいと思います。
(3)多様なものの見方、社会科学的思考を身につけること 現実はただ眺めていても理解できません。 制度や理論を学ぶことも大事ですが、合わせて多様なものの見方、社会科学的思考を身につけることも大事です。
(4)問題解決の思考を学ぶこと 実態を知ると、さまざまな問題が見えてきます。 そうした問題を解決するにはどのような改革や条件が必要か。それを考えるための基礎的な素養(思考)を身につけることも大切です。 |
授業の概要・計画 |
1回目と2回目はオリエンテーションです。
1回目は、私の方から演習の趣旨説明を行った後、自己紹介(本演習を選択した理由も含む)、報告の分担決めをしてもらいます。
2回目は、報告準備のための参考文献の調べ方、ヒアリングの仕方、レジュメの書き方、プレゼンテーションのやり方などについてのガイダンスを行います。
3回目以降は、報告担当者にレジュメ報告してもらい、それを受けてみんなで議論をします。
学期末に8000字以上のレポートを提出してもらいます。 |
授業の進め方 |
3回目以降のゼミでは、指定図書を順次輪読します。
毎回、報告者が報告を行います。 これを受けて、討論者2名が質問や問題提起を行います。 以降は、皆さんで自由にディスカッションしてもらいます。 全体を取り仕切るのが司会者の役割です。
ゼミ員は、報告者、討論者、司会をそれぞれ必ず一度は経験することになります。
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教科書・参考書等 |
輪読文献としては、今のところ、以下の二冊を扱う予定です。 ・世古一穂『参加と協働のデザイン―NPO・行政・企業の役割を再考する』学芸出版社、2009年。 ・後房雄『NPOは公共サービスを担えるか―次の10年への課題と戦略』法律文化社、2009年。
参考図書として、あらかじめ以下の二冊をお読みいただけると、NPOの具体的なイメージがつかみやすいと思います。 ・渋川智明『福祉NPO―地域を支える市民起業』岩波新書、2001年。 ・藤井良広『金融NPO―新しいお金の流れをつくる』岩波新書、2007年。 |
成績評価の方法・基準 |
平素のゼミにおける状況(無断欠席した場合、以降のゼミ出席は認めず、単位認定もしません)+レポートで評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
なお、メールにて質問や相談を受け付けます。 「a_shimada」のあとに「@law.kyushu-u.ac.jp」をくっつければ私のメールアドレスになります。 お気軽にどうぞ。 |
過去の授業評価アンケート |
2009年度前期 |