履修条件 |
特にないが、受講生が多い場合には、履修制限を行う。履修を希望する者は、かならず1回目の講義に出席すること。1回目の講義に出席し、講義の冒頭で回覧する用紙に名前を記載しなかった者は、いかなる理由があろうと履修は認めない。なお、履修者を決定するにあたっては、法学部の1年生を優先する。 |
授業の目的 |
法学部に入学した方の多くは、これから箱崎キャンパスにおいて専門科目として「民法」という科目を履修することでしょう。民法は 日常生活をおくるにあたって重要な法律ですし、また資格試験などにおいても必修の法律だからです。ところで、この民法という法律は、全部で1000以上の条文で構成された大法典です。そして、運悪いことに、これらの条文はすべて相互に密接に関連し合っていますので、1つの条文だけを学習しても、多くの場合には、その条文を理解することはできないのです。つまり、1つの条文を理解するためには、民法全部の条文を理解しておく必要があるわけです。ですから、今後、みなさんが箱崎での「民法」の講義中に、「今、何の話をしているのか全く分からない...」と思ったとしても、それは、ある意味で当然のことなのです。 では、みなさんが本格的な「民法」の講義を受講するにさいして、どのようにすれば、この授業を本当に意味のあるものにすることができるでしょうか。すべてを学び終えなければ、全く理解できないというのであれば、何の準備もなしに「民法」を受講することは時間の無駄ということにさえなりかねません。しかし、「民法」を本格的に学ぶ前に、簡単にではありますが民法全体を学ぶことができる機会があれば、今後の民法学習に非常に役に立つと思います。そこで、本講義は、今後の民法学習の前知識をできる限り多くの方に提供することを目的として、民法全体を概観していきます。これにより、ほんの僅かかもしれませんが、箱崎での「民法」の学習が、楽に、そして楽しくなれば、幸いと思います。 |
授業の概要・計画 |
第01回 ガイダンス 第02回 民法とは何か 第03回 民法の基礎 第04回 法律行為 第05回 代理 第06回 時効 第07回 所有権 第08回 契約 第09回 損害賠償 第10回 金銭債権の回収 第11回 家族 第12回 親子・扶養 第13回 相続 第14回 予備日 第15回 予備日 |
授業の進め方 |
受講生には、講義中は、わたしの話だけを聞いて欲しいと思っています。そこで、ノートを作成する手間を省くために、わたしは、わたしが講義の時に使用する講義原稿を「講義案」としてホームページ上で公開しています(アドレスは1回目の講義で告知)。したがって、講義自体はわたしの「講義案」をもとに行います。 |
教科書・参考書等 |
講義は私が作成した「講義案」を用いて行いますが、この講義案は野村豊弘『民事法入門[第5版]』(有斐閣、2007年)をベースにして作成したものですので、何か1冊、副読本としてテキストが欲しいと考えるのであれば、この本を勧めます。 |
成績評価の方法・基準 |
成績は学期末のテストによって決定します。試験は「前期定期試験」期間中に行います。 講義案の各講の終わりに〔キーワード〕として挙げてある用語があります。学期末試験は、この用語のいくつか(10個)を説明してもらう予定です。なお、ここで挙げた用語はすべて金子宏他編『法律学小辞典』(有斐閣)に掲載されています。学習にあたっては、この『小辞典』で調べて、それを覚えて欲しいと思います。
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その他(質問・相談方法等) |
学習にあたっての質問は随時受け付けています。メール(kayama【アットマーク】law.kyushu-u.ac.jp)でも構わないし、直接箱崎の研究室に来てもらっても構いません。講義終了時の質問も可。アポは不要。 |
過去の授業評価アンケート |
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