履修条件 |
特にありません。楽しんで勉強したい方であれば、どなたでも大歓迎です。 |
授業の目的 |
ゼミの目的は、次の3つの能力を養うことにあります。特に、事実関係の調査に重点を置いて判例を読むことが、このゼミの特色です。
1. 読解力 2. 事実関係調査能力 3. 問題発見能力 |
授業の概要・計画 |
1. 読解力 最高裁判所の判決文は、言葉が慎重に選択され、文章も論理的に厳密に組み立てられています。そのため、まずは、文章の論理構造を精確に理解しながら、判決文を読む訓練を行いたいと思います。
2. 事実関係調査能力 個々の事件は生の事実ですが、その全てが判決文に記載されているとは限りません。しかし、当事者や裁判官にとっては、判決文に表れていない事実も事実です。そして、そのような事実が、紛争の原因や判決の前提となっていることもあります(例えば、地価の変動など)。そこで、判決文には記載されていないが、事案との関係で重要であると思われる事実を、各種の補助資料(「地価公示」等)を用いて調査する方法を学びます。
3. 問題発見能力 判決文を精確に読み、事実関係を調査する過程で、自分なりに法的問題を発見する能力を養って欲しいと思います。もちろん、最初から自分で新しい問題を発見できるとは限りません。しかし、勉強というのは、教科書の論点を丸暗記することではありませんから、試行錯誤を繰り返しながらでも、自分で問題点を発見する、あるいは少なくともそれを試みる楽しさを味わって欲しいと思います。
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授業の進め方 |
遠藤浩、川井健編『民法基本判例集(第二版)』(勁草書房、2007年)を教科書として用い、この中から好きな判例を一つ選んで発表してもらいます。 現在のところ、毎回一人が報告担当者、その他の参加者は自由に質問する形式でゼミを進めてゆきたいと思っています。 |
教科書・参考書等 |
遠藤浩、川井健編『民法基本判例集(第二版)』(勁草書房、2007年)を教科書として指定するので、各自で購入しておいてください。 |
成績評価の方法・基準 |
参加状況、報告内容を勘案して評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問は随時受け付けます。その他、希望があればゼミ旅行なども行いたいと思います。 |
過去の授業評価アンケート |
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