履修条件 |
憲法学に興味を持ち、さらに学習を深めたいと考えている者のうち、自分の入ったゼミを少しでも良くしようとする努力を厭わないもの。明朗快活な者が望ましい。 なお、九大法学部のゼミは一年を単位としているから、新4年生も当然のことながら歓迎する。 |
授業の目的 |
日本語で書かれた憲法学説、憲法判例を主たる対象として、その批判的検討を行うことにより、思考を深め、あわせて憲法学に対する理解を深めることを目的とする。憲法学を勉強することを通じて、強い頭を作ることが一番の目標である。 また、課外活動への積極的な参加等により、ゼミ生同士およびゼミ生と担当教員の人的つながりを深めることをも目指したい。 |
授業の概要・計画 |
毎回参加者のうちの一人が報告者となり、自ら選択・設定した憲法学上の論点(となりうると考えるもの)について、それを批判的に分析し、その結果を他の参加者の面前で報告する。他の参加者はその報告およびその論点について、報告者を交えて討論する、という標準的なスタイルで進めたい。ただし、例年、当初の数回は3・4年生混合の2〜3人によるグループ発表としている。 詳細は開講時に参加者と相談のうえ決定するが、参加者は、初回までに報告しようとするテーマ(案)を(少なくとも一つ)考えておくことが望ましい。そのための参考書として、次のものを推薦する。
(1)安西文雄=南野 森ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年) (2)小山剛=駒村圭吾(編)『論点探究 憲法』(弘文堂、2005年) (3)横田耕一=高見勝利(編)『ブリッジブック憲法』(信山社、2002年) (4)大石眞=石川健治(編)『憲法の争点』〔新・法律学の争点シリーズ3〕(有斐閣、2008年)
過去一年間に憲法学の各論点について公表された論文等を網羅的に紹介したものとして、次のものも参考になるだろう。
(5)法律時報2009年12月号《学界回顧2009》(憲法欄) |
授業の進め方 |
詳細は初回に参加者と相談のうえ決定する。基本的なスタイルは上記「授業概要・授業計画」に記載の通り。 参考までに、2009年度の第7期ゼミ生は17名であったので、最初の6回は3名のグループによる報告(多くが判例研究)、残りは個人報告(多くが論点研究)をもとに議論するという形式をとった。 例年、報告担当者が選定した論文や判決のコピーを報告の一週間前のゼミで配布し、参加者は報告までの一週間にそれを読み予習してくるという形態になっている。配布する量・質を決定するのも原則として報告者自身である(担当教員が相談に応じる)。ここ数年は、だいたい、毎回2本〜4本の量になっている。 なお、毎回の報告には、報告者のほかに司会者とコメンテーターをおく予定である。 |
教科書・参考書等 |
適宜指示・配布する。 憲法学の一通りの議論を理解している自信のない者は、開講時までに定評ある体系書を通読しておくことを勧める。 |
成績評価の方法・基準 |
平常点による(報告の内容、討論への積極性等を総合的に評価する)。 無断欠席をした者には、それ以降の本演習への参加を認めない。 |
その他(質問・相談方法等) |
◆面識のない者とは面談を行う可能性があり、また、内定者には正式発表を待たずにメーリングリスト等登録の連絡を行う可能性があるので、本演習への参加を希望する者は、学生係に提出する「演習参加申込書」に、携帯メールアドレスを記載すること。 ◆「演習参加申込書」には、本演習でとくに検討したいと考えている論点・テーマも記載することが望ましい。 ◆本演習に関する問い合わせは、遠慮せず担当教員までメール(アドレスは @law.kyushu-u.ac.jp の前に minamino を付加)で申し送ること。直接研究室(3階)に来られても歓迎する。 ◆昨年度までの南野ゼミの様子(ゼミ風景リポート、写真等)については、南野のHP→南野的授業→種類別→南野ゼミを見られたい(グーグルで「南野ゼミ」と検索すればヒットする)。 ◆「演習参加申込書」提出期間中より、南野ゼミのHP上に「第8期南野ゼミ」のページを作成し、参加希望者への連絡事項や内定者を掲示する予定であるので、その更新に注意してほしい。 ◆サブゼミでの登録を希望する者は、2010年1月中旬以降早めに担当教員まで連絡をすること。 |
過去の授業評価アンケート |
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