履修条件 |
特にありませんが、刑法T【刑法総論】を履修している方を歓迎します。 |
授業の目的 |
◆構成要件論の知識を前提に、各財産犯罪を検討し、財産犯罪に対する理解を深めること 刑法T【刑法総論】から学んだ知識を前提とし、刑法の機能や構成要件論などを復習し、それを踏まえて財産犯罪に対する判例や学説の態度を検討し、財産犯罪に対する理解を深めることを目的としています。かつ、本演習は刑法U【刑法各論】を履修する前段階として機能することを目指しています。 ◆刑法の機能や各財産犯罪の特徴に基づいて、財産犯罪の処罰範囲及び処罰の必要性を考えること 従来の判例や学説に対して様々な観点から接近し、自分なりの見解を報告していただきたいと思います。判例や学説の態度をただ覚えることにとどまるのではなく、既存の見解の有している問題点についても深く考える能力を身につけることを目的としています。
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授業の概要・計画 |
◆授業の概要 財産犯罪に関して検討しますが、とくに領得犯罪(他人の財産を領得するために侵害する犯罪)を中心に検討します。授業は、前半と後半に分けて行います。前半は、各財産犯罪の論点に対する基本的な検討を行い、後半は、各財産犯罪の論点を中心にした事例問題を扱う予定です。 ◆授業の計画 〔第1週〕オリエンテーション:参加者の自己紹介、本演習の目的及び授業の進め方に関する説明 〔第2週〕課題の配布・報告者分担、レジュメの作成方法・文献の調査方法などの説明 〔第3週〕構成要件論・財産罪総説:講義 〔第4週〕窃盗罪・強盗罪の論点の検討: 個人またはグループ報告 〔第5週〕詐欺罪・恐喝罪の論点の検討: 個人またはグループ報告 〔第6週〕横領罪・背任罪の論点の検討: 個人またはグループ報告 〔第7週〕盗品関与罪・毀棄罪の論点の検討: 個人またはグループ報告 〔第8週〕窃盗罪に関する具体的事例の検討: 個人またはグループ報告 〔第9週〕強盗罪に関する具体的事例の検討: 個人またはグループ報告 〔第10週〕詐欺罪に関する具体的事例の検討: 個人またはグループ報告 〔第11週〕恐喝罪に関する具体的事例の検討: 個人またはグループ報告 〔第12週〕横領罪・背任罪に関する具体的事例の検討: 個人またはグループ報告 〔第13週〕盗品関与罪・毀棄罪に関する具体的事例の検討: 個人またはグループ報告
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授業の進め方 |
ゼミは報告者の報告と参加者全員の討論という形式で進めます。各週のテーマに関する論点及び事例問題を配布しますので、報告者にはあらかじめ配布された課題について、報告していただきます。前半には、各財産犯罪の重要論点に関して、後半には、事例問題の論点を分析し、導出した結論を報告していただきます。そして、報告者の報告に基づいて参加者全員で討論を行います。 |
教科書・参考書等 |
特に指定しません。各自『刑法各論』のテキストを入手してください。 例えば、松宮孝明編『ハイブリッド刑法各論』(法律文化社・2009年)等。 ※刑法各論の教科書については初回演習時に紹介する予定です。また、雑誌論文など必要な資料は適宜紹介したいと思います。
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成績評価の方法・基準 |
試験は行いません。出席状況、報告内容、議論への参加状況によって評価します。 @出席状況(40%) A議論への参加状況(30%) B報告内容(30%)
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その他(質問・相談方法等) |
ご質問・ご相談に関しては、メール(baemilan【あっとまーく】gmail.com)(※【あっとまーく】を@に置き換えて下さい。)にて随時受け付けます。 また、法学府第24研究室(092-642-4454)まで直接お越しいただいても構いません。
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過去の授業評価アンケート |
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