英米法特殊講義

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
英米法特殊講義
標準年次
3・4
講義題目
英米法総論
開講学期
前 期
担当教員
浅香吉幹   
単位数
2単位
教  室
104
科目区分
展開科目
履修条件
特になし
授業の目的
英米法総論、とりわけアメリカ法の基礎について講ずる。
授業の概要・計画
 英米法は数世紀にわたる判例の蓄積を中核に形成され、大陸法や日本法とは顕著に異なる体系を構築している。本講義では、陪審制、連邦制、判例法主義、法曹一元などといった英米法の諸特徴を示す具体的判例を紹介しつつ、英米法社会において、法律家がどのように法を動かしているか概観する。契約法、不法行為法、刑事法といった実定法各論に体系的に踏み込むことはしないが、日本法を学んだ諸君が本講義を経て、英米法の基礎を理解するとともに、日本法を客観的に相対比してみる目を養ってもらいたい。
 講義においてはアメリカ民事訴訟法を主たる具体例として、次の順序で論じてゆく。
(1)英米法の基礎(「英米法と国家領域とのずれ、コモン・ローとエクイティの区別と融合、判例法主義、合衆国憲法の歴史)、(2)法律家と裁判所(アメリカの法律家、イングランドの法律家、イングランドの司法制度と改革、連邦制のもとでのアメリカの司法)、(3)陪審制(大陪審と小陪審、陪審の付される事件類型、陪審員選任手続、開示・トライアル手続・証拠法、陪審と裁判官のそれぞれの役割、評決とそれに対する尊重、陪審制の評価と展望)
授業の進め方
講義形式で進める。教科書に沿った講義ではないが、教科書の各所を随時参照する。
教科書・参考書等
教科書:浅香吉幹『アメリカ民事手続法(第2版)』(弘文堂、2008)
成績評価の方法・基準
講義最終日に筆記試験を行う。
その他(質問・相談方法等)
講義日程:
8/22(月)〜24(水)2限〜5限
8/25(木)2限〜4限
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