フランス法の歴史区分は、1789年の大革命までの古法、1804年の制定までの中間法、そして民法典制定後に分かれる。民法典の制定は、近代フランス法の出発点である。 授業では、まず、古法から民法典制定に至るまでの歴史を振り返る。そして、民法典の起草者ポルタリスにより、民法典草案の提案理由書として作成された「民法典序論」の総論部分を原文で講読しながら、フランス民法典の精神について検討する。 つぎに、現代フランス法の基本構造について、民法と憲法との関係、フランスにおける二元的裁判制度、民事裁判と刑事裁判、法曹などについて検討する。 なお余裕があれば、フランス民法個別テーマについて、日本法との比較検討を行う。
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