履修条件 |
特になし |
授業の目的 |
この演習では「安全」という言葉を、人が国民の一員として安心して生きられるような社会状況、という意味で用いることにする。「安全保障」とは、そのような状況が脅かされることのないようにすることに他ならない。現状をみると、年間3万人以上が自殺するという事態が象徴しているように、日本人が安心して生きられるための環境が整っているとは、とても言えない。本演習では、個々の国民にとっての「安全保障」の現状とそれが孕む問題点を考える。そうするうえで、日米安保体制についての議論が重要な論点であるのは言うまでもない。 |
授業の概要・計画 |
演習における議論はつぎのような段階を切って進める。
(1)安全保障の考え方についての講義 (2)安全保障の現状について a 今日の社会状況について議論する b 昨今の東アジア情勢とその日本の社会風潮への影響について議 論する c 日米安保体制のもつ意義と基地問題について議論する (3)日本の安全保障のあるべき姿について議論する
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授業の進め方 |
・安全保障を、対外的(軍事的・外交的)安全保障と対内的(社会 的)安全保障とに分けて議論したうえで、両者の関係を考察する。 ・現状にかんする議論は、新聞雑誌記事を基本的なテキストとする。 |
教科書・参考書等 |
・安全保障を、対外的(軍事的・外交的)安全保障と対内的(社会 的)安全保障とに分けて議論したうえで、両者の関係を考察する。 ・安全保障の考え方についての講義は、拙論「日米安保体制再 考」(『学士会会報』)をテキストとする。これは、石田の手元に あるものをコピーして配布する。 ・資料として用いる新聞雑誌記事は、参加者が自分で考えて収集する ものとする。 |
成績評価の方法・基準 |
出席状況と議論への参加の積極性、ゼミ論文の完成度によって評価する。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問・相談等は、事前に電話(642ー3197)で予約したうえで、研究室に来訪すること。 |
過去の授業評価アンケート |
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