●法政基礎演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
●法政基礎演習
標準年次
2
講義題目
最高裁民事判例の読み方
開講学期
前 期
担当教員
遠藤 歩
単位数
2単位
教  室
304
科目区分
入門科目
履修条件
 特にありません。
授業の目的
 法学、とくに実定法の勉強では、条文の理解を深めることと並んで、判例研究が重要な位置を占めています。
 しかし、判決文は独特のスタイルと言い回しで書かれており、最初から簡単に読めるものではありません。
 そこで、この演習では、いくつかの最高裁判例(主に民事判例)を素材として、判例を読む練習を行いたいと思います。また、同時に、文献調査の方法、レジュメの書き方、報告の仕方など、高年次ゼミで必要とされる知識も提供したいと考えています。
授業の概要・計画
 初回は、報告者または報告チームを決定します。
 第2回から第14回までは、テキストの記述に依拠しながら、毎回1本ずつ、判例の事案と判決理由を検討してゆきます。
 最終回は、総括を行います。

 なお、テキストに掲載されている最高裁判例は、以下の通りです。
 1. 抵当権大法廷判決(平成11年11月24日判決)
 2. 郵便法大法廷判決(平成14年9月11日判決)
 3. ゴルフ会員の破産と破産法59条1項(平成12年2月29日判決)
 4. 「エホバの証人」への輸血事件(平成12年2月29日判決)
 5. 民法94条2項、110条の法意による建物の取得と借地権の帰趨(平成12年12月19日判決)
 6. 交通事故と医療事故との競合(平成13年3月13日判決)
 7. ダイヤルQ2通話料金請求事件(平成13年3月27日判決)
 8. 乳房切除術事件(平成13年11月27日判決)
 9. 取立債権請求事件(平成13年11月27日判決)
 10. 供託金還付請求権確認請求事件(平成13年11月22日判決)
 11. 農地法大法廷判決(平成13年3月28日判決)
 12. 自動車の所有権取得の準拠法(平成14年10月29日判決)
 13. 「配信サービスの抗弁」の成否(平成14年1月29日判決)
授業の進め方
 報告者または報告チームがレジュメをもとに40分程度で報告を行い、それを受けて、各自が質問を行う形で授業を進めてゆきます。
 なお、質問担当者を予め決定することも考えています。
教科書・参考書等
 奥田昌道『紛争解決と規範創造 ―最高裁判所で学んだこと、感じたこと』(有斐閣、2009)をテキストとして用いるので、参加者は必ず購入しておいてください。
成績評価の方法・基準
 出席、報告、発言の有無と内容を勘案して評価しますが、特に、発言の積極性を重視します。
 なお、無断欠席1回または合計4回の欠席で、以後の演習への参加を禁止し、単位認定は行わないものとします。
その他(質問・相談方法等)
 質問や相談は、授業終了時に受け付けます。
過去の授業評価アンケート