履修条件 |
前期に開講される上田竹志先生の『民事訴訟法』の講義を並行して履修すること、または、すでに履修済みであることを求めます。 4年生、サブゼミでの参加も歓迎します。 |
授業の目的 |
具体的な事例を通じて、民事手続法の基礎を理解し、既存の理論や判例を自らの頭を使って批判的に検討できる力を身につけることが、この演習の最も大きな目的です。ロースクールに進学すると、膨大な量の知識の習得が求められますが、それでも最も重要なことは、未知の問題を解決するために自分の頭で考え抜くことだと思います。現在九大のロースクール生である私のゼミOBは、時間のある学部生の時期に、じっくり自分の頭で考える機会を得られたのは貴重であったと述べています。 |
授業の概要・計画 |
『判例百選』や『重要判例解説』などに載っている重要判例を検討します。民事訴訟法全般に関する判例を主に検討する予定ですが、学生の希望に応じて、たとえば後期に倒産処理法の判例を共に検討することも考えています。 |
授業の進め方 |
1 演習は、1名または数名のゼミ生がある判例に関するレポートを行い、それについて全員で討論する通常の方法で行います。
2 さらに、本演習では、毎年12月に、他大学との合同討論会を行っています(2010年度は、九州大学、広島大学、大阪市立大学、龍谷大学、金沢大学の5大学で行いました)。2011年度も、おそらく関西地方で合同討論会を開催する予定です。この討論会は、すでに6回行っていますが、他大学の学生と同じ問題について討論することは、刺激になりますし、学生同士の友好も深まります。現実に、この討論会にはゼミOBも多く参加しています。
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教科書・参考書等 |
高橋宏志=高田裕成=畑瑞穂編『民事訴訟法判例百選(第4版)』(2010年、有斐閣)は、必ず購入してください。 その他の参考書は次の通りです。 河野正憲=勅使川原和彦=芳賀雅顕=鶴田滋『プリメール民事訴訟法』(2010年、法律文化社) 松本博之=上野泰男『民事訴訟法(第6版)』(2010年、弘文堂) 新堂幸司『新民事訴訟法(第4版)』(2008年、弘文堂) 高橋宏志『重点講義民事訴訟法 上』(2005年、有斐閣) 高橋宏志『重点講義民事訴訟法 下(補訂第2版)』(2010年、有斐閣) 伊藤眞『民事訴訟法(第3版4訂版)』(2010年、有斐閣) 中野貞一郎=松浦馨=鈴木正裕編『新民事訴訟法講義(第2版補訂2版)』(2008年、有斐閣) |
成績評価の方法・基準 |
出席状況、報告の内容や、討論への参加等を総合的に考慮します。 |
その他(質問・相談方法等) |
研究室に直接おたずね下さい。事前にメールを下さると幸いです(tsurutaアットマークlaw.kyushu-u.ac.jp)。 |
過去の授業評価アンケート |
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