履修条件 |
授業中の討論や活動に積極的に参加すること、課題に精力的に取り組むこと、この2点が本講義受講にあたって必須の条件である。 |
授業の目的 |
この授業の目標は、シティズンシップ教育の考え方を用いて政治的リテラシーを高めることにある。政治的リテラシーとは、政治参加に必要な知識・技能・価値観を指す。具体的には、政治に参加するにあたってどのような知識や技能が必要なのか、市民はどのような権利と責任を持つのか、自分たちの力で政治や社会を変えるにはどうしたらよいのか、などの諸問題に関わっているものである。本授業ではワークショップ形式による演習で、受講者諸君の自分たち自身の問題としてこうしたテーマに取り組んでいく予定である。 |
授業の概要・計画 |
以下の項目を予定している。
1.イントロダクション 2.市民 ・レポート報告:問題提起 3.社会 ・レポート報告:解決策の提案 4.政治 ・レポート報告:解決策の練り直し 5.政策 ・レポート最終報告 |
授業の進め方 |
講義と講義に関連する内容についてのワークショップ形式で討論・活動を行う。
並行して、学生諸君には政治や社会の問題について、研究レポートの作成と報告を求める。具体的には、自分の解決したい問題を明らかにし、その解決策を考察・提案し、それを実行に移してみてさらに案を練り直し、最終的にどのように世の中を変えることができたか(あるいはできなかったか)について、段階を追ってレポートを作成してもらい、授業時間中での報告を求める。 |
教科書・参考書等 |
【教科書】
特定の教科書は用いない。
【参考書】
1. 本授業のねらいであるシティズンシップ教育に関する説明として、次の文献を推奨する。 ・杉本厚夫・高乗秀明・水山光春『教育の3C時代―イギリスに学ぶ教養・キャリア・シティズンシップ教育』(世界思想社・2008年)所収の、水山光春「第3章 シティズンシップ教育―『公共性』と『民主主義』を育てる」(pp.155-227)
2. 課題レポートに取り組むにあたって参考になる本として、以下の3冊を挙げておく。 ・目加田説子編『ハンドブック市民の道具箱』岩波書店・2002年 ・鈴木崇弘ほか『シチズン・リテラシー:社会をよりよくするために私たちにできること』教育出版・2005年 ・B・R・ルービン著、鈴木崇弘訳『アメリカに学ぶ市民が政治を動かす方法』日本評論社・2002年 |
成績評価の方法・基準 |
次の三つの方法で評価を行う。 1. 平常点:50% 2. レポート:40% 3. 期末試験:10%
※第1回授業時の議論に基づいて変更しています。 |
その他(質問・相談方法等) |
授業後のほかにアポイントメントによっても質問・相談を受け付ける。 |
過去の授業評価アンケート |
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