1997年のアジア金融危機以来、東アジアは国際政治経済上、1つの地域として台頭してきたのを受け、学問的関心も、アジアの発展を探究するために行われてきた単なる経済分析から、グローバル化の影響、国際的な経済関係に見られる政治の側面、経済危機のもたらした政治面・安保面での変化、さらには地域協力の展開へと移ってきている。 日本は、アジアの中でどのような位置にいるのか。アジアにおける中国の存在はどのようなものになってきているのか。APECはどのような役割を果たしてきたのか。あるいはAPECは既に機能不全に陥っているのか。ASEAN+3や東アジアサミットはどう動いてきているのか。TPPはアジア太平洋地域の構造にどのような影響を与えるのか。 本講義では、アジア太平洋の地域としての構造について、国家間の経済連携や地域協力の文脈でアプローチする。 具体的な授業計画については、授業の冒頭で説明する。 |