履修条件 |
とくにありません。サブゼミ可ですが、希望者は1月末までにご連絡ください。
【1月11日追記】上記記述が分かり難いというご指摘があったので補足します。「本ゼミ希望者」は通常のゼミ登録期間に所定の手続きで登録を行なってください、また「サブゼミ希望者」は1月末までにその旨ご連絡ください(「その他」欄のメールアドレス参照)、という意味です。 |
授業の目的 |
戦争・貧困・差別・汚職など、世界が不正に満ちているにも関わらず、「正しさ」を要求される社会に私たちは住んでいます。本演習では、社会的に形成・受容されている規範や公共性、正義といった諸価値に着眼し、それを自分なりの「物差し・尺度」で検証・評価・批判するための思考力を鍛えることを目的とします。論証のプロセス、その根拠や方法を受講生が討議し、更にこれを観点の多元性や物事の多側面性という視角から検討していきたいと思います。ひとつの対象を様々な角度から考察するという作業は、多様な価値観によって構成されている国際社会の理解において不可欠であり、広い意味での国際政治学の学習にも資するものであると考えられます |
授業の概要・計画 |
【授業概要】 ●非国家主体(国連、企業、市民社会、NGOなど)のトランスナショナルな活動に着眼し、「主権国家」という伝統的な国際関係の視角だけでは捉えきれないグローバル社会の「規範」と「公共性」について考察したいと思います。
●具体的には、平和構築や軍縮における企業の貢献、環境保護・人権擁護・腐敗防止・その他CSR(企業の社会的責任)のグローバル規範化と国連の役割、NGO活動やグローバル市民社会の位相(とくにその意義と限界)について事例研究を行ないたいと思います。
【授業計画】 ●前期は教科書に基づいて輪読形式で行ないます。
●後期は企業、自治体もしくは政府系機関の社会貢献事業/国際交流事業、またはNGO/NPOの公益活動について事例研究を行ないます。 |
授業の進め方 |
●通常の演習形式、つまり担当者(グループ)が報告をおこない、全員でディスカッションするという形式をとります。
●なおゲスト・スピーカーをお呼びする場合があります。ちなみに今年度お呼びしたのは倉本クリスティーン(本学医学研究院講師)、杉田米行(大阪大学准教授)、小林良江(群馬県立女子大学教授)の各先生方です。来年度は、公益活動を担当されている企業の方、NGO/NPO職員の方、環境問題に従事している実務の方又は研究者の先生方をお呼びする予定です。 |
教科書・参考書等 |
■教科書 功刀達朗・野村彰男『社会的責任の時代―企業・市民社会・国連のシナジー』(東信堂)
*以下のDVDを教材として用いる予定です(DVDは貸与します) ・『美味しいコーヒーの真実』 ・『ブルー・ゴールド:狙われた水の真実』 ・『フード・インク』 |
成績評価の方法・基準 |
ゼミ報告をグループ・ワークで評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
◆本演習は、今年度は金曜開講ですが来年度は*火曜開講*となります。但し、オープンゼミは今年度の時間割にしたがって、金曜5限(12/9、12/16)におこないますのでご注意ください。
◆その他質問等は、担当教員までメール(アドレスは @law.kyushu-u.ac.jp の前にtogaを付加)でお問い合わせください。 |
過去の授業評価アンケート |
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