政治動態分析U・発展【国際政治学】

最終更新日:2012年4月7日

授業科目名
政治動態分析U・発展【国際政治学】
標準年次
3・4
講義題目
国際社会の規範と動態
開講学期
前 期
担当教員
大賀 哲
単位数
4単位
教  室
302
科目区分
展開科目
履修条件
1.授業の履修を希望される方は、遅くとも初回講義の前日までに教員(toga[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp)へ学年・氏名・学籍番号をお知らせください。追って講義資料をお送りいたします(携帯メールは不可です)。

2.この授業は原則としてペーパーレスで行ないます。配布物はWeb学習システム(初回講義で説明します)から、受講生が適宜ダウンロードして授業に臨むようにしてください。

*上記は講義資料を配布するための処置であって、履修登録のプロセスとは無関係です。履修登録については、通常の手順に従って各自の判断で行なって下さい。

*【重要】他学部の方へ
この授業は半期4単位で授業は週2回(月2/木4)あります。ご注意ください。(2012.3.30追記)

*ご連絡を頂いた方には、講義資料を順次お送りしております。教員にメールをしたが、その後連絡が来ていないという方がいっらしゃいましたらお知らせください。(2012.4.7追記)
授業の目的
●世界は広く、歴史は長く、そして価値観は多様です。したがって、国際政治学と呼ばれる対象をすべてこの講義でカバーすることはできません。本講義では、国際社会についての私たちの思考を支配してきた国際法秩序と国際政治秩序の交錯を検討し、現代のグローバル社会にも相通ずる国際社会の「規範」と「動態」を理解したいと思います。とくに、国際社会の思考に影響を与えた理論(および影響を与えて然るべきであるのに、それほど影響を与えていない理論)を扱い、国際社会の様態を多面的に捉えていきたいと思います。

●本講義ではいわゆる国際政治理論についての考察が中心となります。理論を学ぶことの意義は、当該理論が如何なる思考過程を経て、特定の結論に辿り着いているのかを検証/又は反証することにあります。本講義では、なるべく多様な理論を取り上げ、(拙速にその良し悪しを判断するのではなく)国際社会についての「問い」の立て方、「答え」の出し方がどのように変わってきたのかを考えていきたいと思います。
授業の概要・計画
第T部 国際社会の基本構造
第1講 国際政治学の来歴
第2講 国際社会の「国際」化
第3講 戦争違法化と国際法の革命
第4講 憲法9条(非戦平和思想)の国際的文脈

第U部 国際法共同体と国家主権
第5講 国際法の本質と「正しい戦争」
第6講 国際法と国内法
第7講 国際社会における分権化/集権化
第8講 主権国家の国際法上の意義
第9講 国際社会における戦争の変容
第10講 正戦論と殲滅戦争

第V部 国際社会の規範―「法による平和」
第11講 国際社会における自然法論
第12講 国際社会における「法の支配」
第13講 国際法学の成立
第14講 戦争の法制化

第W部 国際社会の動態―「外交による平和」
第15講 旧外交と新外交
第16講 「危機の二十年」とリアリズムの登場
第17講 外交の復権
第18講 「法による平和」の限界

第X部 国際政治学の形成
第19講 ネオリアリズムの成立
第20講 相互依存論、覇権安定論、国際レジーム
第21講 マルクス主義理論の展開
第22講 ポスト実証主義の登場と第三論争
第23講 国際社会の再定位
第24講 9.11以降のリアリズム

第Y部 国際政治と国内政治の連関
第25講 国家理性とヨーロッパの多元秩序
第26講 内政国家と勢力均衡論
第27講 近代日本の国際社会論
第28講 規範と現実の多層性
授業の進め方
●基本的には講義形式に拠りますが、これに並行してビデオ教材の視聴と高校教科書の検証の時間を設けます。詳しくは下記参照ください。

@ビデオ教材は、現代アメリカの戦争を題材としたものと、戦間期の各国情勢(米・英・独・日)を題材としたものを取り上げる予定です。講義では、やや理論的・抽象的・概念的な内容が中心となるので、ビデオ教材では具体的事例を追いながら、国際秩序の連続性(または非連続性)とその現代的論点を掴んでいきたいと思います。

Aなお本講義は教職科目でもあるので、講義の該当箇所について、高校レベルの教科書(とくに現代社会・倫理・政治経済など)では事実や概念をどのように説明し、そこにはどの程度の妥当性があるのか、という点を考えたいと思います。
教科書・参考書等
使用しません。参考文献は授業で紹介又は配布します。
成績評価の方法・基準
出席(30%)と課題(70%)から評価します。課題は小レポートを計4回課します。詳細については初回講義で説明致します。
その他(質問・相談方法等)
過去の授業評価アンケート 2011年度前期