地域統合論演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
地域統合論演習
標準年次
3・4
講義題目
 EU論
開講学期
通 年
担当教員
 八谷  まち子
単位数
4単位
教  室
3研
科目区分
展開科目
履修条件
 特にありませんが、英語の読解力は必須です。
授業の目的
1.グローバル化が進展する世界状況のなかでの国家のあり方と役割、国家と社会の関係、個人と国家の関わりを考察するための世界的視野を獲得すること。
2.ゼミ論執筆作業を通して、論文執筆の基本を総合的に体得すること。
 
 地域統合体として整備された制度と実態的権限を持つ唯一の機関であるEUについて、統合理論、制度、立法過程、諸政策分野まで総合的に理解し、「統合」を推進する思想、グローバル化における地域統合の意義を考察します。
授業の概要・計画
 「地域統合」の研究はEUを中心に進展してきており、EU統合に関する研究蓄積は外国語文献のみならず日本語による研究実績も重厚です。本演習では、EU法ではなく、EUの制度、政治過程、政策研究を中心に学習します。
 授業は、教員の講義によるEUの制度および史的展開の概要で基本的知識を確認したのち、テーマ(理論、制度論、拡大など)ごとの日本語文献による学習を進め、次第に英語文献も参照していきます。EU以外のASEANのような「地域協力機関」についての比較の視点は時間が許せば触れる程度です。
授業の進め方
 前半6回程度は、講義および文献(和英)により基本的事項の理解に努める。
 後半は、テキストに基づいて参加者が報告をする。
報告は、グループもしくは個人が担当します。
 
 後期はゼミ論文執筆に沿って各自が設定した研究テーマの報告を中心に進めます。

 テキストは授業の始めに指定し、コピーを配布します。EUIJ九州が主催する講演、他大学との交流にも積極的に参加してもらいます。
教科書・参考書等
 Antje Wiener& Thomas Diez, "European Integration Theory", OUP, 2009 (東野篤子訳『ヨーロッパ統合の理論』勁草書房、2011年)Susan Nello, "The European Union" McGraw-Hill, 2009
田中浩 編 『EUを考える』 未来社、2011年。
森井裕一編 『地域統合とグローバル秩序―ヨーロッパと日本・アジア』 信山社、2010年。
遠藤乾 編 『ヨーロッパ統合史』名古屋大学出版会、2008年。
その他、 授業のなかで随時参考文献を紹介します。
成績評価の方法・基準
 通常の出席、授業への参加   30%
 報告             30%
 期末レポート         40%
その他(質問・相談方法等)
 @授業の後に受け付ける。
 Aオフィスアワーに受け付ける。
 Bメールによる質問は随時受ける。
 CEU法の学習には、9月に予定されている「EU法」集中講義も受講
過去の授業評価アンケート