コンフリクト・マネジメント

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
コンフリクト・マネジメント
標準年次
2・3・4
講義題目
紛争管理と調停技法
開講学期
前 期
担当教員
レビン小林 久子
単位数
4単位
教  室
箱崎理系地区21世紀交流プラザT
科目区分
展開科目
履修条件
世界展開力ショートターム交流候補学生を対象とする講座である。加えて、紛争管理や国際問題に興味を持つ学生、英語力強化を目指す学生も歓迎する。
※受け入れ可能人数を超えた場合には、履修制限を行う場合がある。
授業の目的
紛争管理とその具体的実践方法である調停は、現在世界各国で注目され、研究されている新たな学問領域である。本講座でも、これまで日本では研究対象と見なされることが少なかった紛争管理に焦点を当て、争いの拡大と縮小について理論的に考察するものである。そのうえで、ASEAN諸国を訪問し、そこの学生と「紛争管理」という共通な学問領域を通じて研究発表と意見交換を行うものである。
授業の概要・計画
上記の目的を念頭に、本講義ではまず、@争いに関する様々な事象について、例えば紛争研究の発祥と紛争解決理論の解説、臨床としてのコミュニケーション、正義感、パワー、そして怒りに関する説明。さらに個人間紛争と集団間紛争、修復的司法に関する解説などを総合的に行い、学生の紛争に関する総体的理解を深める。

次に、AASEANの学生との交流に備えて各学生に個人研究、研究発表、発表資料の英訳を指導する。こうした学びの結果、各学生はプレゼン資料の作成とプレゼン能力を身につけることができる。
授業の進め方
講義形式は大きく3段階に分かれる。初めの14コマ(5月集中講座)は、紛争管理に関する講義を行う。講義はパワーポイントを使い、双方向的なもので、スキルトレーニングとロールプレイを行う。第2段階(6月から7月、週1コマ、期日は後日決定)は学生の個人研究段階であり、各学生は紛争管理の講義をもとに紛争に関し興味を感じた事柄について文献を読み、研究し、プレゼンを行う。第3段階(9月初旬)は、日本語で行ったプレゼンを英語に訳し、今度は英語でプレゼンを練習する。第3段階の参加者は全員とは限らず、状況を見て決められる。集中講座の開講日は下記のとおりである。

5月25日4コマ、第2限から5限
6月1日4コマ、第2限から5限
6月2日3コマ、第3限から5限
6月9日3コマ、第3限から5限まで、合計14コマ。

教科書・参考書等
教科書
1.レビン小林(著)『解説・同席調停』日本加除出版(株)、2011。

参考図書
1.レビン小林(編)『新版 紛争管理論』日本加除出版(株)、2009。
2.ゼア、ハワード『修復的司法とは何か』新泉社、2003.
3.鷲田清一『「聴く」ことのちから』(株)阪急コミュニケーションズ、2005。
4.サスカンド、ローレンス・E、他『コンセンサスビルディング入門』有斐閣、2008。
成績評価の方法・基準
クラス参加と出席をもとに評価する。
その他(質問・相談方法等)
質問は講義終了後に受け付ける。

※履修登録については、別途掲示(後日掲示予定)に従うこと。
過去の授業評価アンケート