履修条件 |
平和問題に関心を持つ人であれば、高校までの平和や歴史についての学習体験の有無や得意・不得意は関係ありません。「やる気」と自分の頭で考える姿勢が履修の条件です。 |
授業の目的 |
平和研究は、国際社会における戦争や紛争の原因を多角的に分析するとともに、そうした戦争・紛争の原因を除去して平和を創造する諸条件を考察することを目的としています。本講義では、東アジアにおいて地域のもつ意義、地域から平和を創るために私たちは何ができるのかを考えます。 |
授業の概要・計画 |
本講義では、平和研究の基本概念、今日の歴史的時点に立って、3.11が問いかけた平和学への課題、東アジアと日本における危機とは、日米安保「国体論」、核をめぐる現状、沖縄、反核運動と脱原発の歴史、スペイン市民戦争の思想的系譜、非暴力平和主義、世界の動向、九州・福岡の役割、などを通じて、平和の諸問題をみんなで考えます。 (前半) (1)オリエンテーション (2)暴力と平和 (3)九州における戦争と平和 (4)日本の敗戦 (5)日独伊降伏の比較研究 (6)朝鮮戦争 (7)沖縄 (8)3・11と平和研究の課題 (9)福岡 1968 (10)地域から平和を創る
(後半) (1)後半の課題 (2)スペイン市民戦争と市民 (3)ガンジーとスペイン市民戦争 (4)シャンティ・セーナの思想 (5)ベトナム戦争と市民 (6)非暴力思想の系譜 (7)国際平和旅団 (8)パレスチナ問題 (9)朝鮮問題 (10)日本の未来と改憲問題
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授業の進め方 |
テキストを中心に、ビデオ、DVD、資料を使いながら、講義形式で進める。 受講生の数によっては、ゼミ的要素も取り入れて進めるつもりである。
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教科書・参考書等 |
テキストは、高畠通敏(五十嵐・佐々木編)『平和研究講義』岩波書店、2005年 参考書:前田朗『平和力養成講座』現代人文社 2010年 石川捷治・中村尚樹『スペイン市民戦争とアジア――遥かなる自由と理想のために』 九大出版会、2006年 中島琢磨『沖縄返還と日米安保体制』有斐閣、2012年
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成績評価の方法・基準 |
レポート提出および簡単な試験、出席状況などを総合的に判断して評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
教科書、新聞等を日頃からよく読んでおいてください。
日程:8/19(月)〜8/21(水) 9/11(水),9/12(木),9/13(金) ※授業後半の日程が変更となりました。 |
過去の授業評価アンケート |
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