履修条件 |
ラテン語文法の基礎を修得していることを条件とする。 |
授業の目的 |
平易なラテン語で書かれた文献を独力で読める程度の力をつけることを目的とする。 |
授業の概要・計画 |
西洋中世最大の哲学者と言われるトマス・アクィナスが1267年頃に著した『君公の統治についてキプロス王に宛てた論』(Ad Regem Cypri de Regimine Principum)を読む。本書は相当程度アリストテレスの『政治学』に依拠しており、途中からはルッカのプトレマエウス(1236-1326年)によって書き継がれたことが明らかにされている。 |
授業の進め方 |
あらかじめ各回の担当者を決めておき、その報告に基づいて質疑応答をおこない、内容理解を深める。必要に応じて文法の解説もおこなう。参加者全員が予習の上授業に臨んでいることを前提に授業を進めることは言うまでもない。 |
教科書・参考書等 |
A.P.ダントレーヴ編のテキスト(Aquinas:Selected Political Writings, 1948年、オックスフォード版)を用いる。ラテン語原文および英語訳を配布する。邦語訳については、柴田平三郎訳『君主の統治について:謹んでキプロス王に捧げる』(慶應義塾大学出版会および岩波文庫)があるので、必要と思う者は各自入手されたい。 |
成績評価の方法・基準 |
平素の成績による(試験はおこなわない)。 |
その他(質問・相談方法等) |
あらかじめメールあるいは電話でアポイントメントを得た上で、研究室にて質問・相談に応じる。 |
過去の授業評価アンケート |
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