履修条件 |
特にありませんが、基礎法学と実定法学の交差点で民法を学びたいとの意欲があればなお良いです。 |
授業の目的 |
日本の最高裁民事判例を素材として、我国と外国の民法を比較すること、これによって、日本民法を相対化して理解することを目的としています。 また、自分の頭でさまざまな法的問題に対処する力や、国際感覚を養うことも大きな目的です。
|
授業の概要・計画 |
前期は、既習民法の知識を前提に、毎回一つの最高裁民事判例(特に、民集登載判例)を検討してゆきます。判例を通じて、我国の抱える法的問題を浮かび上がらせることが目的です。 後期からは、判例の検討と並行して、日本での問題が外国ではどのような方法で解決されているのかも調査します。この作業は、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカのうちから一つの国を選び、その国に関する日本語文献を検討することによって行います。なお、外国法の情報については、担当教員が適宜補足します。 そうした中で、日本民法と外国民法を比較しながら、日本法の特色はどのような点にあるのか、そしてより良い解釈の可能性はあるかなどを参加者全員で考えてゆきます。 これらの作業をふまえて、年度末に、各自の一年間の成果をゼミ論文としてまとめてもらいます。
|
授業の進め方 |
一年を通じて、毎回の担当者による報告と、それに対する質疑応答を中心に授業を進めてゆきます。 なお、報告の仕方は、初回のゼミ時に紹介します。また、ゼミ論文の書き方も適宜指導します。 |
教科書・参考書等 |
民法全般につき、なるべく詳しい本を持つことをすすめます。 |
成績評価の方法・基準 |
報告、発言の内容とゼミ論文を総合して評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
質問や相談はいつでも歓迎します。 また、食事会やゼミ旅行を充実させて、楽しく勉強できる場所を提供してゆきたいと思っています。
|
過去の授業評価アンケート |
|