日本法制史演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
日本法制史演習
標準年次
3・4
講義題目
家族・婚姻・離婚の歴史を考える
開講学期
通 年
担当教員
植田 信廣
単位数
4単位
教  室
206
科目区分
展開科目
履修条件
演習テーマに強い関心があること以外、特別の履修条件はありません。
授業の目的
過去の法や社会についての歴史的認識を抜きにして、現代の法や社会をよりよく理解することはできません。本演習は、主として近代以前の日本における「家族・婚姻・離婚」等のあり方について検討することをつうじて、歴史上の家族制度やその実態等に関する理解を深めることを目的とします。同時に、広く参加者各自が関心を持った法制史上の様々な課題の検討を通じて日本における法の歴史的特質についての認識を深めること、ひいては法を歴史的に相対化して見る見方を養うこと等をも目的とします。
授業の概要・計画
前期は、2冊の著書(服藤早苗ほか『歴史のなかの家族と結婚』および高木侃『増補 三くだり半』)をテキストとして、古代〜近代にいたる「家族・婚姻・離婚の歴史」を通史的に概観するとともに、江戸時代の離婚のあり方について詳しく検討を加えてみたいと考えています。
また、後期は、各自が関心を有するテーマ(演習テーマ以外の課題でも可)について自由報告を行うことを通じて、前近代社会の法と社会に関する理解を深めることを目指します。
なお、年度末にはゼミ論集を発行します。
授業の進め方
前期の第1回目に演習の主旨説明、報告の分担決め等を行います。2回目以降は、上記テキストを素材に毎回報告担当者から報告を受け、これについての議論を行います。テキストは前期で読み終える予定で、後期は、各自前期の報告時の議論をもとに自ら設定したテーマについて調査研究した成果を報告し、これについて討論するという方式で進めます。
なお、ゼミの進め方についての詳細は参加者の希望を取り入れて決める予定です。
教科書・参考書等
教科書=@服藤早苗ほか『歴史のなかの家族と結婚』(2011年、森話社)、A高木侃『増補 三くだり半』(1999年、平凡社ライブラリー)

その他の参考文献は必要に応じて適宜指示します。
成績評価の方法・基準
年度末のレポート(ゼミ論文)および平常点により評価する。ゼミ論文提出は必須です。
その他(質問・相談方法等)
質問・相談等は適宜受け付けます。メールによる連絡、突然の研究室来訪いずれも可。
ゼミ旅行やコンパなどの課外活動も充実させたいと考えています。
過去の授業評価アンケート