履修条件 |
とくにないが、ゼミ形式の授業なので、積極的に参加する意思のある者が望ましい。あと、法律学に関心があることが前提となる。 |
授業の目的 |
コアセミナーの共通目標は、以下の4点である。 (1)情報の集め方について学ぶこと (2)情報の分析の仕方について学ぶこと (3)議論の方法について学ぶこと (4)自分の意見を説得的に文章にまとめる技術について学ぶこと 初めて法律学を学ぶ者が法学部に入ってまず戸惑うことは、「法」「法律」として教えられる内容が極めて抽象的なものであること、そしてその勉強のあり方そのものがそれまでの高等学校で求められた方法と全く異なることにあると思われる。しかし法律(および法律学)は現実の社会と決して遊離したものではないし、また法学部において要求される能力は、その現実の社会における事実(問題点)を認識し、それに対して法律の条文・判例などを基にして、法的思考により対処し得る能力なのである。そのような能力を養うために、本科目は、まず法律学を学ぶ上での様々な技術面(前提となる基礎知識を含む)について指導した上で、演習形式の授業におけるプレゼンテーションおよび議論を実際に行って頂く予定である。
|
授業の概要・計画 |
1 法律学を学ぶ前提として 2 法律学を学ぶためのツール 3 法律学の資料の検索 4 ゼミなどでの報告の方法 5 レポート・論文の執筆技術 6 法律学の答案技術 7 法律学を実際に学ぶ(条文の解釈方法・判例の読み方など) 8 ゼミなどでの報告 具体的には第1回:ガイダンスおよび自己紹介など、第2回〜第6回:担当教員による講義(図書館活用セミナーを含む)、第7回〜第14回:グループ報告および議論、第15回:予備日とする予定である。
|
授業の進め方 |
最初の数回は担当教員により講義形式で進める。その後グループに分かれて報告をしてもらう(予定では各自が最低2回報告を担当する)。法律学の勉強は能動的にやらない限り何の意味もない(この点については「法律学を学ぶ前提として」の部分で触れる予定)ので、報告班以外の者も積極的に参加するように心がけて頂きたい。なお、担当教員の都合により、報告テーマについて刑事法関連テーマの中から選択していただくことがあるので御承知頂きたい。 |
教科書・参考書等 |
小型六法は毎回持参すること。 弥永真生『法律学習マニュアル〔第3版〕』(有斐閣、2009年) 必要に応じて、参考となるであろう文献を授業時に指示する。
|
成績評価の方法・基準 |
成績評価は@平常点(出席・参加態度)、A班報告の内容、B課題図書に基づくレポート課題(要約2000字、検討・分析5000字)などにより総合的に行う予定である。特に出席を重視する。無断欠席、無断遅刻は単位の合否に影響するので注意。なお、Bレポート課題の対象書籍は、担当教員の関心の点から、刑事法関連の書籍をいくつか指定する予定である。 |
その他(質問・相談方法等) |
メールまたは研究室で対応する。研究室での対応の場合は、事前にアポイントをとること。 |
過去の授業評価アンケート |
|