●法政基礎演習

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
●法政基礎演習
標準年次
2
講義題目
法政基礎演習:中国政治を学ぶ
開講学期
前 期
担当教員
杜崎群傑  
単位数
2単位
教  室
三会
科目区分
入門科目
履修条件
特別な条件はありませんが、中国の政治・歴史についての関心を有し、これについて真剣に学習しようとしている方を歓迎します。
授業の目的
 本授業では、大きく分けて以下の2点について、主に学習していく。
(1)将来的に必要になってくると思われる以下の能力の向上。
 @リサーチ能力
 Aプレゼンテーション能力・ディスカッション能力
 Bレポート・論文作成能力
 
(2)近現代中国に関する知識の習得。
 @近現代中国の歴史と、現代中国が直面する諸問題の背景について
 A近現代中国の政治制度とその変遷について
 B近現代中国をめぐる国際関係について

 以上を通じて、中国の現状について多角的な視点から理解すると同時に、論文執筆に必要な技術・手法についても習得していく。また中国政治に留まらず、現代社会が抱える幅広い問題についても考察し、議論できる能力を身につける。
授業の概要・計画
近年、中国の発展は目覚しい。中国のGNPは日本を抜いて世界2位となり、「G2」論といった議論が登場するなど、国際政治の中で中国の影響力が占めるウェイトも増大した。このため、現代の中国が抱える問題や、中国の政治制度を検証・研究することは、現代世界政治にとっても極めて重要な意義を有してきている。
そこで本授業では、まずは国分良成編集による『中国は、いま』(岩波書店、2011年)を題材に、現代中国について、多方面から理解し、それぞれの議題ついての討論を行う。これを読み終えた後は、毛里和子『現代中国政治──グローバル・パワーの肖像(第3版)』(名古屋大学出版会、2012年)など、より専門的な書籍の購読を通して、現代中国の実態に迫っていく。
これと同時に、上記の作業を通して論文執筆や発表を行う上での基礎的な知識を身につけていく。
授業の進め方
毎授業該当部分について、参加者全員がレジュメを用意し、これについて発表し、参加者全員で議論する。毎回誰が発表するということは、あえて指定しない。これは、参加者全員の授業への自発的・積極的参加を望むためである。最初は担当教員が協力・指導することもあるが、その発言時間は随時減らしていく予定である。最終的には、参加者のみで円滑に議論を行い、担当教員は授業の最後に解説をするのみという状態になることが望ましい。
教科書・参考書等
・国分良成編『中国は、いま』岩波書店、2011年。
・毛里和子『現代中国政治──グローバル・パワーの肖像(第3版)』名古屋大学出版会、2012年。
・菱田雅晴『中国共産党のサバイバル戦略』三和書籍、2012年。
・国分良成編『中国の統治能力──政治・経済・外交の相互連関分析』慶応義塾大学出版会、2006年。
※ただし、参加者の要望・興味範囲に応じて、テキストを変更・選択することも可能である。
成績評価の方法・基準
授業の出席、平素の授業態度、予習への真摯な取り組みによって総合的に判断します。特に議論への積極的な参加の有無を評価します。本授業は演習(ゼミ)ですので、無断欠席は厳禁とします。また欠席回数も3回目からは除籍することとします。
その他(質問・相談方法等)
質問・相談は随時受け付けます。メールや研究室での相談も歓迎します。
過去の授業評価アンケート