◇憲法T【統治機構論】

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
◇憲法T【統治機構論】
標準年次
1
講義題目
憲法総論・統治機構論
開講学期
越 年
担当教員
南野 森
単位数
4単位
教  室
大講
科目区分
基盤科目
履修条件
 とくになし。
 
授業の目的
 憲法学の扱う分野のうち、講学上「憲法総論」及び「統治機構論」と呼ばれる範囲についての一通りの知識を得ることが課題であるが、この講義に毎回出席することにより、(1)90分延々と続く単調な講義を聴きながらも、何が重要であるかを判断し、それをノートにとるという、大学時代にぜひとも身につけておくべき能力を伸ばすこと、および(2)憲法をめぐる法と政治について、今後各自が考えていくための手がかりと方法とを身につけること、を目的とする。初回講義において説明を行う。
 
授業の概要・計画
 本講義は大きく第一部「憲法総論」と第二部「統治機構論」に分かたれる。前者では、「憲法学の基礎概念」(憲法の意義、立憲主義、人権、主権など)、「憲法の歴史」(憲法思想史、日本憲法史など)、「日本国憲法の特徴」(象徴天皇制、平和主義など)について、後者においては、日本国憲法の規定する統治機構(「国会」「内閣」「裁判所」など)について、講義を行う。
 詳細な講義目次については、担当教員のHPにて毎回掲載をする予定である。
 
授業の進め方
 講義形式で進める。レジュメは配布しない。
 ただし、講義目次、講義で推薦した参考文献・参照した判決等については南野のHPに掲載する予定であるので、復習をする際に役立てて欲しい。
 
教科書・参考書等
■特定の教科書1冊を指定することは敢えてしないが、受講者各自の判断で、信頼できる教科書を1冊購入し、予習・復習の際に常に熟読・参照して「完璧なノート」を作成していくことを強く薦める。本講義に関しては、次の@〜Bのうちいずれかを選択することを勧める。それぞれの特色等については、初回講義で簡単に説明する予定である。

@樋口陽一『憲法〔第3版〕』(創文社、2007年)
A長谷部恭男『憲法〔第5版〕』(新世社、2011年)
B野中俊彦ほか『憲法T、U〔第5版〕』(有斐閣、2012年)


■判例解説集として、次のCは講義の後半において参照することが多くなるので(後半以降に)常備して欲しい。

C長谷部恭男ほか(編)『憲法判例百選U〔第6版〕』(有斐閣、2013年予定)


■憲法学のいくつかの論点についてより深く学ぼうとする意欲的な学生には、次のD〜Fを薦める。 

D安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)
E宍戸常寿『憲法/解釈論の応用と展開』(日本評論社、2011年)
F南野 森(編)『憲法学の世界』(日本評論社、2013年)


■また、憲法学の諸論点について、簡潔ながらも一般的な教科書には決して書かれていないような大変興味深い記述や資料・写真等を多く集めたものとして、次のGがある。

G安念潤司ほか(編著)『論点日本国憲法』(東京法令出版、2010年)


■そのほかの参考書・参考文献については講義において適宜紹介する。以上のうち、どれを選んで良いか迷って決められない者は、とりあえず@、C、Fの3冊を買っておけば良い。
 
成績評価の方法・基準
 原則として、来年度前期末に実施する定期試験(のみ)による。ただし、今年度は、これまでにない初の試みとして、学期中に何度か小テストを実施し、その結果を来年度前期末の定期試験の成績に加点することを検討している。小テストを実施する場合は、抜き打ちではなく、必ず事前にアナウンスすることにする。


【法学部学務委員会注】
この科目は越年科目です。本年度後期と来年度前期を通じて履修することにより、来年度前期末に4単位が認定されます。
その他(質問・相談方法等)
 講義前後等の質問を歓迎する。研究室への直接の来訪も歓迎する。また、南野のHP上に講義に関するページを作成し、受講者の感想等を掲載したり、講義目次を掲載したりすることを予定している。
 受講者のMLを作り、急な連絡をしたり、講義に関する情報や学務に関する情報を流す予定であるので、受講者は是非MLに登録をしてほしい。南野のHP→南野的授業→2013年度→憲法Tのページで登録方法を説明する。なお、このMLは、2013年度前期「法学入門」の受講者MLと同一のものである。
 
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