マスメディア実践論

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
マスメディア実践論
標準年次
2・3・4
講義題目
マスメディア実践論
開講学期
前 期
担当教員
出水 薫
単位数
2単位
教  室
科目区分
展開科目
履修条件
※この講義は西南学院大学との共同講義です。西南学院大学でおこなわれます(教室は2号館203教室です)。
時間も若干、九大と異なります(16:50〜18:20)。注意してください。

マスコミ就職希望者のみならず、メディアや社会の問題に広く関心があり、きちんと毎回出席できること。過去の実績としては、九大の受講生から朝日新聞社で内定を得た者が複数いますし、西南の受講生からも朝日新聞ビジネス職(広告部門)、読売新聞(西部)の記者や広告、熊本日日新聞記者、都銀総合職、日銀特定職、地方公務員など多彩な人材を輩出しています。

5時限目ですが、西南学院大学の時間にあわせています16:50〜18:20)。
原則として毎回講義終了後に講師との懇親会も実施します。任意参加ですが、積極的に参加すると得るものが大きいでしょう。

受講希望者は、初回ガイダンスに、かならず出席してください。
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初回ガイダンス
4月9日(水) 16:50から
西南学院大学(西新)2号館203教室

※A4用紙1枚程度に、大学名、学部名、学籍番号、氏名、自己紹介と志望動機を書いたものを準備し、持参してください。
上記の志望動機書を当日回収します。
この志望動機書の提出がなければ受講登録はできません。

問い合わせ先:田村元彦(西南学院大学法学部教員)
        mtamura@seinan-gu.ac.jp
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9月に朝日新聞西部本社においてインターンシップを実施する予定です。
インターンシップ参加希望者は、特に欠席せず、指定された課題をきちんと提出してもらう必要があります。
その他、特に意欲的な者には沖縄の琉球新報や沖縄タイムスでのインターンシップの機会も提供できる可能性があります。この数年は連続して西南生を受け入れてもらっています。
授業の目的
朝日新聞西部本社の提供により、主にマスコミへの就職希望者を対象として、新聞・出版・放送・広告などマスメディアを中心に広く「社会」について学ぶことを目的としています。
授業の概要・計画
第1回  4/9  「ガイダンス」 
担当:田村 元彦(西南学院大学側講座コーディネーター、法学部准教授、KBCシネマ企画ディレクター)

第2回  4/16 「鼎談:新聞概論 〜新聞の役割と記者のワークライフバランス〜」
担当:野上 隆生(朝日新聞論説委員・編集委員)
柴田 菜々子(朝日新聞西部報道センター・社会グループ)
後田竜衛(朝日新聞側講座コーディネーター、西部本社編集局長補佐)

第3回  4/23 「鼎談:女性が社会で働くということ」
担当:清澄由美子(フリーペーパー「アヴァンティ」社長、西南OG(82年文学部卒))
遠藤真梨子(西鉄エージェンシー、西南OG(英文12期))
塚田恵美子(西南学院大学職員(就職課)、西南OG(国際文化))

第4回  4/30 休講

第5回  5/7  「地方TV局、あるいはTVドキュメンタリーの現在」
担当:井上佳子(RKK熊本放送 元アナウンサー、テレビディレクター)
1960年、熊本県生まれ。1982年、熊本大学卒業。熊本放送。アナウンサー、報道記者を経て、1994年からテレビ制作部ディレクター。「らい予防法」廃止前後のハンセン病療養所、菊池恵楓園を取材した「出口のない街〜ハンセン病・その証言〜」で1996年度日本民間放送連盟賞優秀賞受賞。その後の5年間の取材記録をまとめたルポルタージュ『孤高の桜〜ハンセン病を生きた人たち〜』(葦書房)で2000年、第19回潮賞(ノンフィクション部門)受賞。2001年、ドキュメンタリー「死者たちの残像」で電撃黒潮隊優秀賞受賞。2002年、ハンセン病問題のマスコミ責任を検証した「空白」で、電撃黒潮隊優秀賞受賞。「空白」は、2004年、アジアフォーカス福岡映画祭に推薦されて上映される。 
その他の著書に、『壁のない風景―ハンセン病を生きる』(弦書房、2006年)、『三池炭鉱「月の記憶」―そして与論を出た人びと』(2011年、石風社)がある。

第6回  5/14 「広告業界入門」※事前課題による添削指導あり 
担当:近藤成亀(コピーライター、元ADK、西南OB)

第7回  5/21 「本の現在と未来」
担当:ブックオカ関係者(書店主、編集者など)(調整中)

第8回  5/28 「災害と原発と報道 〜被災地のいまと九州のこれから〜」
担当:松村北斗(朝日新聞>西部報道センター・社会グループ次長)

第9回  6/4 「公害と報道 〜水俣病患者の苦しみをどう伝えてきたか〜」
担当:田中久稔(朝日新聞水俣支局長)※肩書は3/12現在

第10回 6/11 「取材される側からみたマスメディア」
担当:猪俣祐子(福岡県庁広報課報道係長、西南法OG)(調整中)

第11回 6/18 「 文化財発掘報道の現場から 〜仏像は日韓どちらのもの?〜」
担当:中村俊介(朝日新聞編集委員)

第12回 6/25 「核被害を記憶する 〜被爆者はなぜつらい記憶を語るのか〜」
担当:佐々木亮(朝日新聞諫早支局長)※肩書は3/12現在

第13回 7/2 「新聞業界を取り巻く現状、これからの販売戦略(デジタル・教育関係、マーケティングの観点から)」  
担当:阪田裕司(朝日新聞ビジネス部門(販売)所属)

第14回 7/9 「普天間問題と報道 〜沖縄と九州と東京のメディアはどこが違うか〜」 
担当:調整中

第15回 7/16 「TVドキュメンタリーの未来」
担当:吉崎健(NHK)
第12回(2012年度)石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 受賞
平成25年度第64回芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞(放送部門)

●特別講義(対談) 5/12(月)5限を予定 @大学チャペル
担当:松村由利子(歌人、元毎日新聞記者、西南OG)
若松英輔(批評家、「三田文学」編集長)
若松英輔(わかまつ・えいすけ)
1968年生まれ。批評家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年、「越知保夫とその時代」 (『三田文学』)で、第14回三田文学新人賞評論部門当選。 著書としては、『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会)『神秘の夜の旅』 『魂にふれる 大震災と、生きている死者』『死者と対話』(ともにトランス ビュー)、『内村鑑三をよむ』(岩波書店)、また、編集著作としては『小林 秀雄――越知保夫全作品』『読むと書く 井筒俊彦エッセイ集』(ともに慶應義塾大 学出版会)がある。 現在進行中の連載は、「愛(かな)しみの哲学」(『文藝』)「生きる哲学」(『文學界」)「イエス伝」(『中央公論』)「吉満義彦」(『三田文学』)。2013年4月から慶應義塾大学文学部で非常勤講師となり「詩学」を講じる。 2013年10月から『三田文学』編集長に就任。

●補講 5/24(土)3・4限(予定) 「ヘイトクライムを考える」
担当:中村一成(ジャーナリスト、元毎日新聞記者)
テキスト:中村一成『ルポ  京都朝鮮学校襲撃事件 ― 〈ヘイトクライム〉に抗して ―』(岩波書店、2014年)※事前に必ず読んでおくこと
中村一成(なかむら いるそん)
ジャーナリスト。1969年生まれ。毎日新聞記者を経てフリー。在日朝鮮人や移住労働者、難民を取り巻く問題や、死刑が主なテーマ。映画評も執筆している。著書に『声を刻む 在日無年金訴訟をめぐる人々』(インパクト出版会、2005年)、『なぜ、いまヘイト・スピーチなのか――差別、暴力、脅迫、迫害』(共著、前田朗編、三一書房、2013年)など。
授業の進め方
毎回異なる講師がオムニバス形式で講義をおこないます。
質疑応答の時間もあります。
ほぼ毎回、授業後に懇親会を行います。
教科書・参考書等
適宜、当日にレジュメ・資料等が配布されます。
また朝日新聞西部本社から当日の「朝日新聞」が提供されることもあります。
成績評価の方法・基準
原則として毎回出欠確認します。毎回出席することは自明の前提です。
期末の課題レポートの他、小レポートやアンケートなども課します。
講師への質問など授業への参加姿勢も加味して評価します。
その他(質問・相談方法等)
過去の授業評価アンケート