履修条件 |
・事前に学生第三係窓口で登録すること。 ・特にありません。
|
授業の目的 |
刑事訴訟法の体系を学び,解釈論を概観するとともに,裁判実務における現状と課題を検討し,刑事訴訟法に対する理解を深めることを目的としています。 |
授業の概要・計画 |
刑事訴訟法の実務運用の現状と課題について,主として弁護人の立場から検討します。 具体的には,受講生の希望を聞いて決めたいと思いますが,裁判員制度についても,出来る限り最新の情報を盛り込んで授業を進めます。関連して,公判前整理手続についても,突っ込んだ検討をしたいと思っています。 過去5年間は,刑事訴訟法の基本書やロースクールで用いられている演習本を解説しながら輪読し,適宜,@裁判傍聴,A判例検討(足利事件,布川事件,志布志事件,東京電力OL事件,名張毒ぶどう酒事件,袴田事件,八海事件,北九州爪ケア事件,海の中道事件など),B事例検討(刑事事実認定含む),C資料DVD視聴(裁判員制度に関するもの,取調べの可視化に関するもの,尋問技術など法定弁護技術に関するもの,過去の冤罪事件を題材としたもの,DNA鑑定に関するものなど),Dアメリカ司法制度,韓国台湾などの司法制度の報告,E弁護士倫理の検討(対応困難な被告人からの依頼,弁護人のマスコミ対応,国選弁護人の対価受領など)を行いました。
|
授業の進め方 |
最初の3回の講義で刑事訴訟法の全体像を概観します(その際,刑事訴訟法概説(三訂再訂版)を使用します)。その後,捜査,公訴,公判,証拠の順序で,各論点が問題となった事例,裁判例を検討します(例えば,昨年は,自白の論点について布川事件を検討したり,証拠の関連性の論点について足利事件のDNA鑑定を取り上げました)。 その他,裁判傍聴も検討していますが,具体的には,受講生の希望を聞いて決めたいと思います。
|
教科書・参考書等 |
教科書として裁判所職員総合研修所監修『刑事訴訟法概説(三訂再訂版)』(司法協会,2012年) |
成績評価の方法・基準 |
試験は行わず,討論への対応,レポートの内容等で評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
毎回,六法と刑事訴訟法概説(三訂再訂版)を持参して下さい。 刑事訴訟法実務特殊講義は,前期でTを,後期でUを,それぞれ実施します。前期において刑事訴訟法の論点を捜査,公訴,公判,証拠の順序で一回りして,後期でも同様にもう一回りすることになります(取り扱う題材は前期と後期で異なります)。前期か後期の一方のみを履修されても良いですし,刑事訴訟法の論点を二回りするつもりで,前期と後期の両方を受講されても結構です。
|
過去の授業評価アンケート |
|