|
履修条件 |
特になし。 |
|
授業の目的 |
刑法総論（犯罪論）は、刑法典の総則を対象に、犯罪の成立およびその限界についての一般的な原理（共通原理）を検討するものである。1年次後期にこの犯罪論の前半部分について講義し、2年次前期にこの犯罪論の後半部分について講義する。 |
|
授業の概要・計画 |
【前半】
1．刑法および刑法学の意義と機能 2．犯罪論の体系（概論） 3．罪刑法定原則（罪刑法定主義）
4．刑法の適用範囲 5．犯罪論の体系（再論）、構成要件の意味と機能 6．因果関係
7．不作為犯 8．可罰的違法性、違法阻却の一般原理 9．法令または正当業務行為
10．被害者の同意 11．正当防衛 12．緊急避難
【後半】
授業の進度によっては、前半部分の項目を後半の冒頭で扱う場合がある。
13．責任論の基礎 14．故意 15．錯誤 16．過失 17．予備、未遂 18．不能犯と中止犯
19．共犯論の基礎 20．共同正犯 21．教唆犯、従犯 22．共犯論の諸問題
23．罪数論、刑罰論 |
|
授業の進め方 |
レジュメを配布しながら進める予定である。必要に応じて各自で教科書に立ち返りながら、理解を深めて頂きたい。刑法総論では特に一般原理を過度に（＝盲目的に）重視しがちになるが、やはり刑法総論においても具体的結論と結びついた形で、一般原理が歴史的に形成されてきたことを忘れてはならない。それゆえ、できるだけ具体例を想定しながら、問題点について考えて頂きたい。なお、問題形式にも慣れていただくために、確認問題を配布する予定である。 |
| 教科書・参考書等 |
松宮孝明『刑法総論講義〔第4版〕』（成文堂、2009年）
ただし、これ以外の教科書を使用して受講しても構わない。詳しくは最初の授業時に説明する。また六法も必ず持参すること。
|
| 成績評価の方法・基準 |
成績評価は定期試験によって行う。講義への出席は考慮しない（詳細は最初の授業時に説明する）。小テスト等も行わない（中間試験も行わない予定である）。ただし、各自で自己の到達度を確認するために、自習問題を配布する場合がある（評価には加えない）。なお、平常点を考慮することがある。
|
| その他（質問・相談方法等） |
質問等を受けつけるが、時間の関係でアポイントをとって後日対応することがある。 |
| 過去の授業評価アンケート |
|