履修条件 |
・政治という人間の営為を、「歴史・思想・哲学」の視点から深く地道に考えてみたい方。一人で読むのは難しい「古典」に挑戦してみたい方。学問的な「基礎」をしっかり身につけたい方。サブゼミ希望者やオブザーバーも歓迎します。 |
授業の目的 |
・「稽古」という言葉には「古を通じて今を考える」という意味があります。プラトンやアリストテレス、マキァヴェッリをはじめとする過去の思想家の「古典」には、時代の試練に耐えて残った、歴史の知恵が刻み込まれています。 本演習では、政治学の「稽古」を通じて、移りゆく時代に流されないための、以下のような学問的な「わざ」を磨くことを目的とします。
@「デモクラシー」「自由」「国家」「権力」「公共性」とは何か。これらの問いに自分の言葉で答えられるような、基礎的な知識と歴史的な洞察力。 Aテクストの高度な読解能力、論理的な思考能力、論文作成能力などの、高年次の学生に相応しいアカデミックな「型」や「技術」。 B現代を生きる市民に必要とされる、政治的な「教養」や「技芸」。
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授業の概要・計画 |
【古典講読】 ・今年度は以下のテクストを候補に考えています。 マキァヴェッリ『ディスコルシ』ちくま学芸文庫、2011 ロック『統治二論』岩波文庫、2010 ルソー『社会契約論』岩波文庫他
・過去のゼミでは以下のテクストを講読しました。 ・2013年度 バジョット『イギリス憲政論』中公クラシックス、2011 トクヴィル『旧体制と大革命』ちくま学芸文庫、1999 ・2012年度 丸山眞男『丸山眞男セレクション』平凡社ライブラリー、2010 丸山眞男『忠誠と反逆』ちくま学芸文庫、1998 ・2011年度 福沢諭吉『学問のすすめ』岩波文庫、改版1978 福沢諭吉『文明論之概略』岩波文庫、1995 オルテガ『大衆の反逆』ちくま学芸文庫、1995 ・2010年度 トクヴィル『旧体制と大革命』ちくま学芸文庫、1999 J.S.ミル『自由論』岩波文庫 ・2009年度 トクヴィル『アメリカのデモクラシー』全4冊、岩波文庫、2005-2008
【ゼミ論文】 ・本演習で文献講読と並んで力を入れているのが、論文の執筆とゼミ論集の発行です(昨年度のゼミ論集は130頁になりました)。 具体的な作業としては、夏休みの前の構想発表、合宿での中間発表、年度末の最終報告と原稿の提出が課せられます。ただし、サブゼミの方は、書評などのゼミ論以外の選択も可能です。
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授業の進め方 |
・古典的な方法を踏襲し、それを反復することで学問の「型」や「作法」を身につけます(=毎回テクストの範囲を決め、担当者の報告をもとに参加者全員で討論します)。
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教科書・参考書等 |
【テクスト】 ・授業概要・授業計画を参照。 【その他】 ・木村俊道『文明と教養の<政治>―近代デモクラシー以前の政治思想』講談社選書メチエ、2013 ・岡崎晴輝・木村俊道編『はじめて学ぶ政治学−古典・名著への誘い』ミネルヴァ書房、2008 ・古賀敬太編『政治概念の歴史的展開』全六巻、晃洋書房、2004-
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成績評価の方法・基準 |
@ゼミ論文(もしくは書評等)および、A通常のゼミに対する取り組み方(報告や討論への参加、ゼミ運営への貢献等)により総合的に評価します。 |
その他(質問・相談方法等) |
【ゼミ見学】 ・オープンゼミ期間以外でも随時見学可能です(第2研究会室)。 ・12月5日は通常の講読、12日と19日はゼミ論報告になります。
【その他】 ・政治理論発展(前期・展開)や政治理論入門(後期・基盤)、政治外国書講読(前後期)を併せて受講することが望まれます。 ・在室時は随時訪問可能です。なんでも、お気軽にご相談ください。 |
過去の授業評価アンケート |
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