履修条件 |
前期に開講される『民事訴訟法』の講義を並行して履修すること、または、すでに履修済みであることを求めます。 4年生、サブゼミでの参加も歓迎します(これまでの傾向として、他の法律(たとえば民商法や憲法など)を学習していて、実体法的な側面のみならず、手続法的な側面をも知りたくなった学生が参加してくれているようです)。 |
授業の目的 |
具体的な事例を通じて、民事手続法の基礎を理解し、既存の理論や判例を自らの頭を使って批判的に検討できる力を身につけることが、この演習の最も大きな目的です。ロースクールに進学すると(他の道に進んでも同じだと思いますが)、膨大な量の知識の習得が求められます。しかし、それでも最も重要なことは、未知の問題を解決するために自分の頭で考え抜くことだと思います。このゼミを通じて、時間のある学部生の時期に、じっくり自分の頭で考えて、論理的思考力を養ってほしいと思います。 |
授業の概要・計画 |
『判例百選』や『重要判例解説』などに載っている重要判例を検討します。民事訴訟法全般に関する判例を主に検討する予定です。平成24年度から、一つのテーマに関連する判例を順次検討しています。重要判例が相互に関連していることを理解してもらうためです。平成25年度前期は「証拠法」、「既判力の客観的範囲」、「相殺をめぐる訴訟上の諸問題」、「相続をめぐる訴訟上の諸問題」をテーマとしました。来年度のテーマは、学生のみなさんと相談して決めたいと思います。 |
授業の進め方 |
1 演習は、1名または数名のゼミ生が、ある判例に関するレポートを行い、それについて全員で討論する通常の方法で行います。
2 さらに、本演習では、毎年12月に、他大学との合同討論会を行っています。2014年度も、場所は未定ですが、合同討論会を開催する予定です。この討論会は、すでに9回行っていますが、他大学の学生と同じ問題について討論することは、刺激になりますし、学生同士の友好も深まります。
3 なお、平成25年度は、九重で夏合宿を行いました。来年度も、できれば行いたいと思っています。 |
教科書・参考書等 |
高橋宏志=高田裕成=畑瑞穂編『民事訴訟法判例百選(第4版)』(2010年、有斐閣)は、必ず購入してください。 その他の参考書は次の通りです。 河野正憲=勅使川原和彦=芳賀雅顕=鶴田滋『プリメール民事訴訟法』(2010年、法律文化社) 松本博之=上野泰男『民事訴訟法(第7版)』(2012年、弘文堂) 新堂幸司『新民事訴訟法(第5版)』(2011年、弘文堂) 高橋宏志『重点講義民事訴訟法 上(第2版補訂版)』(2013年、有斐閣) 高橋宏志『重点講義民事訴訟法 下(第2版)』(2012年、有斐閣) 伊藤眞『民事訴訟法(第4版)』(2012年、有斐閣) 中野貞一郎=松浦馨=鈴木正裕編『新民事訴訟法講義(第2版補訂2版)』(2008年、有斐閣) |
成績評価の方法・基準 |
出席状況、報告の内容や、討論への参加等を総合的に考慮します。 |
その他(質問・相談方法等) |
メールでの質問を受け付けます(tsurutaアットマークlaw.kyushu-u.ac.jp)。会ってお話しした方がよい場合には、その旨メールでお伝えします。 |
過去の授業評価アンケート |
|