履修条件 |
特になし |
授業の目的 |
本講義は、憲法・差別禁止法の分野に関するアメリカ合衆国最高裁判所およびいくつかの州最高裁判所の判例を素材として、現代アメリカ社会における司法の役割の実態について学習することを目的とする。最初の3〜4コマを使ってアメリカ憲法の総論的な説明をした後、個々の人権および制定法上の市民的権利の保障の諸問題について詳しく検討する。今のところ、プライヴァシの権利、平等保護、表現の自由、信教の自由などの分野を集中的に取り上げる予定であるが、受講者の希望によっては変更する可能性もある。合衆国憲法および州憲法の人権規定が何を保障しているのか、日本にも類似の人権規定があるとすれば、それらの保障内容は同じなのか異なるのか、異なるとすればどのように異なるのか、そしてそれはなぜか。このような観点から、アメリカ法のスケッチを試みたい。 |
授業の概要・計画 |
第1回 最高法規としての連邦憲法 第2回 連邦制の構造 第3回 ステイト・アクションの法理 第4回 デュー・プロセスとプライヴァシの権利 第5回 平等保護の基本的枠組み 第6回 平等保護の現代的展開 第7回 表現の自由 第8回 信教の自由と政教分離原則 第9回 財産権と土地利用規制 第10回 連邦憲法と州憲法 第11回 社会権 第12回 憲法改正 第13回 市民的権利 第14回 公共的訴訟と弁護士費用の敗訴者負担 第15回 死刑制度の現在
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授業の進め方 |
具体的な判例を素材として、受講者に議論に参加してもらいながら授業を進める。使用する判例は適宜配布する。受講者は事前に指定された判例を読み、授業に主体的に参加することを求められる。 |
教科書・参考書等 |
樋口範雄ほか編『アメリカ法判例百選』有斐閣、2012年 |
成績評価の方法・基準 |
平常点(授業での発言の内容および小テストの成績・100%)によって判断する。 |
その他(質問・相談方法等) |
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過去の授業評価アンケート |
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