履修条件 |
民事訴訟法の講義を同時並行して履修するか、履修済みであることが望ましいです。 4年生の参加、サブゼミでの参加も歓迎します。 |
授業の目的 |
民事訴訟法の基礎を理解して、使いこなす(具体的事例に当てはめる)ことができる能力を身につけることを目的にします。
民事訴訟法は端から見ると技術的・専門的で、取っつきにくいと感じる方も多いかもしれません。しかしそれだけに、基礎的な考え方を理解しないままに応用(たとえば、答案を書くなど)しようと思っても、根拠薄弱な議論しかできません。なにより、その面白さを知らないままにするのは勿体ない気もします(詳細は、拙稿「民事訴訟法入門 その学問としての魅力」法学セミナー699号27頁以下)。
民事訴訟法に限りませんが、現行法や判例の背景にある考え方や学説にまで踏み込んで、基礎を固める時間は、学部生の期間しかないと思います。社会に出られる方はもとより、法科大学院に進学される方も、法科大学院でより応用的な知識や能力の習得を求められるでしょう。
このゼミが、じっくりと自分の頭で考えて、民事訴訟法に関する確実な知を身につける場になればと思います。 |
授業の概要・計画 |
具体的な内容については、参加者と協議の上決めたいと思いますが、現時点では以下を計画しています。
前期では、民事訴訟法講義の流れに合わせて、「判例百選」を教材に重要判例の検討を行いたいと思います。
後期では、演習本(2014年度後期には、長谷部由起子=山本弘=笠井正俊編『基礎演習民事訴訟法〔第2版〕』を使用しました)を用いて、事例問題の検討を行いたいと思います。 |
授業の進め方 |
1名または数名のゼミ生が、対象判例や課題について調査・検討の上、報告を行い、その後全員で報告に基づいた討論を行います。
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教科書・参考書等 |
高橋宏志=高田裕成=畑瑞穂編『民事訴訟法判例百選(第4版)』(2010年、有斐閣)は必要になります。
その他、各自自分の好みに合わせて、民事訴訟法の教科書を一冊は用意してください。おすすめは以下の通りです。 伊藤眞『民事訴訟法〔第4版補訂版〕』(有斐閣・2014年) 高橋宏志『重点講義民事訴訟法(上・第2版補訂版)』(有斐閣・2013)、『同(下・第2版補訂版)』(有斐閣・2014年) 松本博之=上野泰男『民事訴訟法〈第7版〉』(弘文堂・2012年) 新堂幸司『新民事訴訟法〈第5版〉』(弘文堂・2011年) 三木浩一=笠井正俊=垣内秀介=菱田雄郷『民事訴訟法(LEGAL QUESTシリーズ)』(有斐閣・2013年) 山本弘=長谷部由起子=松下淳一『民事訴訟法(有斐閣アルマ)〈第2版〉』(有斐閣・2013年)
後期で使用する教材については、参加者と協議の上、決定したいと思います。 |
成績評価の方法・基準 |
演習への出席、報告、討論での発言等を総合的に評価します。 無断欠席は重大な減点事由となります。 |
その他(質問・相談方法等) |
随時、メール(ts-ueda[アットマーク]law.kyushu-u.ac.jp)を受け付けます。 |
過去の授業評価アンケート |
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