この講義の目的は以下のとおりです。
(1)知識・理解面では、政治現象を政治学的に了解するための、いくつかの概念や枠組みを理解できるようになることです。 「床屋政談」という言葉が示すように、私たちは何かしら、「政治」としてくくられる現象に、不満や不平を含め、印象にもとづく評価をおこなうことができます。 しかし、それらは、つきつめると矛盾があったり実現不可能であったりしがちです。 そもそも「政治」現象は、複雑です。 そのように複雑な現象を、整理して理解するための糸口となるいくつかの「道具」を、入門的に学ぶことになります。
(2)専門的技能面では、法が制定され運用されるための前提としての「政治」的な事象についての基礎的な理解を深められます。
(3)汎用的技能面では、ノートをとるということ、レポートを作成するということを通じて、それらの技能を向上させることが期待されます。
(4)レポートについては、いくつかの素材を組み合わせて作成することが求められるため、「アクティブ・ラーナー」としての態度・指向性が育まれるという派生的な効果も期待されます。 |